結婚相手の決め手とは
しかし注意してほしいのは、ここまでにお話ししたことは「お付き合い」レベルの女性についての話だということ。
「結婚する相手の女性」となるとさらにシビアな条件が加わります。それは、「ある程度の教養があり、賢いかどうか」。そして「落ち着いていて、しっかり家庭を守ってくれたり、子どもを育てられるかどうか」です。
そしてここに、「料理が上手な女性がいい」とか「家事が得意な女性がいい」などの条件が加わる場合もあります。いつの世も、男性は良妻賢母を求めるのですね…。
ただ単に身体目的の男性や、ふいに舞い上がって「オレにはこの人しかいない!」と思ってしまう男性ならともかく、ほとんどの男性は「結婚相手」として女性を見る場合、そのくらいしたたかに、冷静に女性を見て判断しているわけです。
でも最大の決め手は「危機やトラブルのときもオレの味方でいてくれるか?」だと思います。つまり「最後までオレを信じてくれる女性か?」ということですね。
もちろん社会で女性が活躍する場面も増えています。しかし残念ながら、男性が主体として成り立っているケースはまだまだ多いように感じます。
そういう世界に出て外で働くことは、男性にとって意外と孤独なのです。だから、そういう世界から家に帰ってきたときに癒されたい。そして、何があるかわからない戦いの世界(仕事)に身を投じるけれど「君だけはオレの味方でいてほしい」という思いがあるわけです。
男性の本音はいつ出る?
とはいえ普段から「君だけはオレの味方でいてほしい」というようなことはいわないし、そう思うことさえも稀です。思っていたとしても、よほどのことがない限り、口には絶対出しませんね。
苦境に立ったときやトラブルでどん底に落ちたときには「君だけはオレの味方でいてほしい」なんてセリフが出るかもしれませんが…。
日本の男性は、「愛してる」とか「好きだ」という言葉さえ、恥ずかしくてなかなか口にしない人が多いです。
昔、『うる星やつら』という漫画がありました。あの漫画はSF+ギャグが加わったハチャメチャな漫画のハシリでしたが、実は主人公の諸星あたるという少年と、ラムという美少女(宇宙人)との恋愛がベースにあったラブコメ漫画でした。その最終回で、ラムが主人公あたるに「好き」といってほしいと戦いを挑むのです。
お互いに本当は好きだけど、それをいえない主人公あたる。結局は「今際の際にいってやる!」といって物語は終わります。死ぬ間際になったら「好き」といってやるよ、ということです。
つまり、それまで・そこまで男性は「そういうことはいわないよ」ということ。この辺りにも、男性の心理が見え隠れしています。
あまり自分を見せることは、男性は得意じゃないのです。しかし言葉で語ることはなくても、思いを「行動で示す」という感じの旦那さんは多いです。
つまり「仕事を頑張って、稼いで、それであなたや子どもを食べさせる!」とか「家(もしくはマンション)を購入していい暮らしをさせたい!」とか「家族がゆったり乗れる車でどこかへ連れてってやりたい!」とか。
どこかへ連れていく。何かをごちそうする。ということが、「男の甲斐性!」という風に思っている旦那さんも、現在も結構多いのです。だからそういう自分がしたことが、奥さんに認めてもらえないとスネてしまうのですね。