もう、我慢しないで
そして「似ているし、同じようなタイプだから好き」というのは、実際、彼のなかにある「ご相談者さん自身」の姿を見てかばっているのです。ご相談者さんのなかにも、彼と同じく「何をしていいのか、これから自分はどうすればいいのだろう、本当は何がしたいか…」が不明になっているところがありませんか?
感情を殺して自分を出さなくなると、何も感じなくなり、「自分」がわからなくなります。彼のなかにある「自分不明感」は、感情を失くしてしまった結果なのですね。
ご相談者さんは、彼のなかに同じものを見ています。そしていまは、感情を感じなくなった彼をかばって、ご相談者さん自身も感情を殺しています。「彼との関係を続けるために、我慢しなければならない」と。
本当は、遠距離恋愛で自分ばかりが交通費をかけて会いに出かける関係に満足はしていないはずです。同棲も結婚も踏み切れない彼に、本当は腹が立つことだってあるはずです。それでも「この人も頑張っているんだから」と我慢し続けています。
もしご相談者さんが幸せになりたいのなら、このような我慢をいますぐやめることなのです。我慢し続けてきた結果、いまも我慢し続けなければならない現実を創ってしまっています。
1度、離れる決断を
これでは、いくら彼がいても、ひとりの女性・ひとりの人間としてのご相談者さんはかわいそうです。彼の考えが変わるのを待っても変りません。彼自身が気づいて、本当の「自分を生きる」ことをしない限り、この状態が続くと思います。待っていても結局は、ご相談者さんのほうが交通費を払い、自分で会いに行かない限り、この彼とは会えないと思います。
いまこのまま、この彼を待つことは賢明ではないと感じます。1度、関係を終了してみるのもいい選択だと思いますよ。なぜなら、別れることでお互いに 「自分の人生には何が必要なのか」 を確認する機会を与えるからです。
もし彼が、別れた後「やっぱり自分の人生にはご相談者さんが必要だ」と気づくなら、自ら交通費を払って会いに来るでしょう(逆にそうではなければ付き合う意味はありません)。
そしてご相談者さん自身も、別れた後、なぜかホッとして「いつも我慢していた。もう我慢する恋愛はしたくない」と気づき、今度は「自分にちゃんと会いに来る人を求めたい!」と思うようになるかもしれません。むしろ、「もう遠距離恋愛はヤダ!」と思うかもしれません。
結局は、恋愛でもなんでもお互いに「本音」で生きることをしない限り、幸せにはなれないのです。このまま我慢して、もしもこのまま結婚するようになったとしても、我慢する現実は変わりません。
ご相談者さん自身も、いま好きなことをしていますか?この彼との恋愛以外に、自分自身でハッピーになることをしていますか?自分のすべてを恋愛や結婚に賭けるのではなく、ご自身で好きなことをして生きるのはとても大事なことです(これは、彼がやっていないことでもあります)。
このお二人の関係は、自分に似ているからこそ理解できるし、かばい続けてきたのですけども「我慢がお互いの幸せではない」と気づくことがメッセージかと思われます。そういった意味で、ここからご相談者さん自身の「本当のハッピー」を見つけていただきたいと思います。
もう他人のために我慢することをやめましょう。感情を取り戻して、自分を知ることから始めてみてください。ご自身が先に幸せな状態でいることで、恋愛にも同じエッセンスが波及していきます。恋愛で幸せになりたいのなら、まず自分自身を幸せにしてあげることなのですよ。
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