先手必勝だったビフォアコロナのラン活
筆者が先輩ママに聞いていた(イメージしていた)ラン活は、「年長さんに上がってすぐにネットや口コミで情報を収集して、ゴールデンウィークにじじばばと店舗ツアー。人気ランドセルは数量限定ですぐに売り切れちゃうから、早めに注文!」というもの。
6年もの歳月をわが子とともにするランドセルは、こだわりにこだわり抜いたものを選びたい。だって高級品だし!(ランドセルの相場は3〜8万円。バッグ買えちゃう…!)と、私もそう思っていました。昨年の冬くらいまでは。
きっとビフォアコロナ時代のラン活は、上の学年が童謡「一年生になったら」を歌っているのをマネし始めると同時にスイッチが入り、そこから一気に流れに乗っていっていたのでしょう。
しかし今年はといえば、3月から一部の園は休園や登園自粛になり、「一年生になったら」の歌の練習も途中でストップ。そこからは休園中の3食の準備や子どもへの対応に追われ、進級したという実感もないまま気づけばゴールデンウィークに突入していた、というのが実態です。
そしていざ思い腰を上げてみると、人気ブランドや百貨店の店舗・売り場は事前予約制になり、チャット相談やZOOMを使ったテレビ電話接客などオンラインサービスが実施されていました。新しい…!
どうなる?Withコロナ時代のラン活
各メーカー・ブランドがさまざまな策を講じて、私たち親子に蜜を避けたランドセル選びをサポートしてくれているようです。
緊急事態宣言中は休業していた「セイバン」は、解除後の5月17日から直営店で予約制をスタート(7月以降は土日祝日のみ予約制)。店舗のリアルタイムの混雑状況は、直営店舗の公式LINEから確認できるようになったのだとか。
また自宅でランドセルコンシェルジュにランドセル選びの相談をできるサービスも。それに加え、8月いっぱいまではCMでおなじみ「天使のはね」ランドセルの試着貸出サービスも行っているよう。
春にカタログを取り寄せた際、「売り切れを気にせず注文いただける期間」が5月12日までとなっていた”こだわり派“ファミリー御用達の「土屋鞄」は、コロナの影響で5月31日まで延長していた「完売を出さない期間」を8月31日まで再延長。店舗は来店予約制を実施しています。
また、「ぴかちゃんらんどせる」を販売する「池田屋」や、例年数百点のランドセルを集めた「ランドセルフェスティバル」を開催している「伊勢丹新宿店」も、チャットサービスでランドセル選びをサポート。ランドセル選びにおいても「新しい生活様式」はあっという間に浸透していたようです。