傷つけられても、不快でも、離れられない理由は…
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男であれ女であれ、マウンティングする人は、実は自分に自信がなくて、そんな自分を隠そう、誤魔化そうとしてマウンティングしてくるということがわかっている。
でも、実際に嫌味ったらしくマウンティングされたりすると、傷ついてしまったり、不快な思いを何日も引きずってしまう…。でも、その人から離れることができない…。こういうことに悩んでいるケースって、実は少なくないんです。
ちょっと話がややこしくなってきましたね。
その人といると傷つけられたり、不愉快になったりするのがわかっているのに、その人から離れることができないという人は、たとえば…
- 傷ついてもいいから孤独にだけはなりたくない
- たとえ傷ついても無視されるよりはいい
などなど、マウンティングしてくる不愉快な人のそばにいることに、避けること以上のなんらかのメリットを感じているということです。
特に「誰からも嫌われたくない(嫌われてはいけない)」と思っている人は、誰に対してもいい顔をしがちで、自分が好きか嫌いかといった本音を抑圧しがちです。なので、たとえ相手が人格的なことにまでマウンティングしてきたとしても、それでもその人にいい顔をやめられなかったりするんです。
相手からのマウンティングで傷つけられ、さらにマウンティングしてきた相手にいい顔をすることで、自分で自分の尊厳をさらに傷つけるという、二重で自分を攻撃することになるので、ダメージはことさら大きくなります。だからズルズル嫌な感じを引きずるんですね。
「ありのままの自分」を解放しよう
私たちは、誰にも邪魔されることのない自分だけの領域を持てていると実感できるとき、安心感を感じます。
ということは、他者からマウンティングされて傷つくことをわかっていながらその環境を自ら受け入れてしまうということは、誰にも邪魔されることない自分だけの領域を自ら放棄するに等しい行為といえるし、そういうことをしていたら、「ありのままの自分」という存在に安心感を感じることが難しくなっていきます。
もしもあなたが、「不愉快になるのはわかっているのに…。傷つけられることもわかっているのに…。でも離れられない…」みたいなことを思って、日々、うつうつとしているなら、それは不愉快な人を利用(依存)することで、「ありのままの自分」を抑圧している自分と向き合い、抑圧から解放することを避けようとしている可能性が高いのかもしれません。
もしもそういう状況下にいるのだとしたら、一度徹底的に自分のことを甘やかしてみる。だらしない自分としていられる時間を作ってみる。
その上で、「本当は、私はどうしたいの?」「私は不愉快な人といることで、何をごまかそうとしているの?」ということを、かなりつらい作業かとは思いますが(だからすぐに抑圧しちゃうんです)徹底的に考えてみるといいかと思います。
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