どうすれば、喜んでもらえる?
この両者の違いは、「自分がこうしたら、パートナーはどう感じるか」ということを「考えているか、いないか」というところにあるといえるでしょう。
男性は多くの場合、感情を感じることも、感情を表現することも苦手です。そして感情というのは、我慢したり、耐えたりするものだと考えています。いやなことがあったときも、「まあいっか、おれさえ我慢すれば」というかんじです。
しかしその彼を見て、パートナーである彼女が「私が我慢ばかりさせる女になってるじゃない」と感じていることには気づいていません。もちろん、彼女にとって、それはいい感情ではないですよね。
同時に、男性のほうに「我慢することが、愛しているということだ」という思いがあると、しだいに「いったいいつまで我慢すればいいのだ」という思いも募っていきます。
すると結局、爆発してしまうか、我慢から逃避するようにして、別の新しい関係を求めるか、仕事など自分を忙殺してくれるもののなかに逃げ込むかということになりがちです。
いずれの場合も、「自分ができることは全部やった。もうよかろう」と、彼女との関係を避ける方向にいくわけです。
ただし、自分ができることといっても、自分のマニュアルにあったやるべきことでしかないので、パートナーの心をよろこばせたり、ロマンチックにしたりということではないんですね。
…というお話をすると、男性陣はいつもこうおっしゃいます。「では、どうすればよいのでしょうか?」で、私はこう答えます。「どうしてほしいか、彼女に聞いてみましょう」。しかし、これができないかたも多い。
なぜなら、それまで彼がしてきたことが、じつは彼女が望んでいたこととはまったく違ったとしたら、彼は自分がムダな投資やムダな我慢をしつづけてきたことになるからです。
それは、彼がずっと信じてきたルールやマニュアルが間違っていたということでもありますからね。
聞くのがこわい気持ちは、よくわかります。でも大事なことは一般論ではなく、彼女の望みはどんなことで、そして、なにが彼女のよろこびになるかということです。
女性陣は、なにが自分のよろこびなのかを「しつこいぐらいパートナーに伝えつづけること」をおすすめします。そして、彼がそれをしてくれたなら、感情をこめて喜んであげましょう。
それが、彼が女性の気持ちを理解するためのレッスンになるはずです。
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