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0 件私どもがみなさんにご提供しているカウンセリングのなかで、よくこんなお話をすることがあります。「彼氏と別れたいと思ったとき、あなたがほんとうに別れたいのは、彼ではないのですよ」。
「ややこしい！」と思われるでしょうか。ほとんどのクライアントさんも、「私が別れたいのは彼であって、それ以外のだれとも別れたくないんですけど…」とつっこんでこられます。でも、そうおっしゃっても、あなたがほんとうに別れたいのは、彼とではないのです。
ではいったい、なにと別れたいのでしょう？実は、あなたは彼といるときに感じている「感情」と別れたいと思っているのです。
おつきあいが始まってまもない時期は、デートの時間にロマンスをたくさん感じ、親密感を感じ、愛もたくさん感じていたのに、いつのまにか盛り上がらなくなってきて、退屈に感じてきて、そしてふたりでいるのに淋しさを感じるようになってしまうことがあります。その淋しくていやな感情と、あなたは別れたいのではないでしょうか？
そういったお話は、メールマガジンでも何度かお話したことがあります。そこで「そもそもなぜそういうふうに感じてしまうのか？」ということを、きょうのテーマにしたいわけです。
ネガティブなイメージを投影してない？
image by:Unsplash
恋愛初期のころ、私たちは自分のパートナーのことをよく知りません。その時期の私たちは必ず、「たぶん、こんなステキな人ではないだろうか」「私が長年求めていたタイプの人に違いない」などと、自分の憧れや理想を彼に投影します。
そして、彼自身に恋をしているというよりも、理想化された彼（実態の彼とはだいぶ違う）と恋をしています。だから、とても楽しいわけです。
ところが、しばらく経つとあなたの理想がつくった彼と、あなたの横にいる彼とはだいぶ違うことがわかってきます。すると、当然、リバウンドが起こります。
あなたがパートナーを理想化した度合いだけ、失望が大きく、ケンカも絶えなくなってしまいます。たとえば、あなたの理想の彼は、けっしてグチはいいませんし、おならなどすることはありません。ところが、あなたの横にいる彼といったら、会うたびにグチっぽくて、そして、あなたの前でしょっちゅうおならをするかもしれないのです。
すると、あなたはすごく腹が立つわけです。だって、そんなことをされるとあなたの理想が崩れてしまうのですから。しかしながら、あなたの理想にはおかまいなしに、横にいる彼はグチもいえば、おならもします。
そして、そうなってくると、いよいよあなたには、現実の彼と直面しなければいけない時期がやってくるのですが、このとき、ほとんどの人が起こす間違いは、彼の悪いところばかりを見て、彼の現実、真実だと思い込んでしまうことです。
恋愛の初期のころは、彼のいいところばかり見つけ、それが彼自身だと思うものです。それに対し、このころは、彼の悪いところばかり見つけ、そして、それが彼だと思ってしまうわけです。
もちろん、だれだってそうであるように、彼にはいいところもあれば悪いところもあるわけです。本来はバランスよく、彼の両方の側を見てあげることが大事なのですが、なぜかそれができず、ネガティブなイメージを彼に投影してしまうのです。
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