「中のこと」は妻が、「外のこと」は夫が
子どもが産まれて「見えない家事」が増えた結果、夫婦間でも、お互いに家事や育児の得意・不得意があることに気づきました。
洗濯や食器洗いなどの「見える家事」は引き続きできるほうが担当し、洗い出された「見えない家事」に関してはストレスにならないよう、お互いに自分が得意なことを多めにやるようになっていきました。
具体的には「外のこと」が得意な夫は、保育園の送迎、子どもの病院や予防接種・検診の日程調整や付き添い、仕事帰りの買い出しなど。
「中のこと」が得意な私は、見えない家事の洗い出し、ネット通販やフリマアプリを活用した日用品・子どもグッズの購入、子どもの持ち物の準備、家族のタンスの整理や処分する不用品の選定などをメインで担当するように。
基本的には厳密な分担は決めず、お互いの状況に合わせて一緒にやるものもあります。
とはいえ、なかには夫婦ふたりとも苦手な見えない家事もあります。そのひとつが「書類の記入・申請」「役所等での手続き」。思っていた以上に子ども関連の提出・申請書類が多く苦戦しつつも、苦手であってもいずれはやらざるを得ないもの。
「書類を見える場所に保管する」「忘れないよう何度も共有する」などして、なんとか協力して乗り切っています。
伝えることの大切さ
「必要な荷物を用意して詰めるだけ」「必要事項を記入し、封をしてポストに投函するだけ」など、見えない家事のひとつひとつは「ちょっとしたこと」。それでも、すべてれっきとした家事であり、夫婦どちらかに偏ってしまえば疲れきってしまうのだと痛感しました。
一般的にいわれる「子育ては大変」は、「子どもの面倒を見る・お世話をすること」以外にも、それに付随する膨大な見えない家事が大量発生することによる肉体的・精神的疲労という部分も決して小さくはないのではないか、という発見もありました。
わが家の場合、見えない家事を常に洗い出しつつ共有し、それぞれが得意なことを重点的にやる・任せるようにしたことで、家庭がスムーズに回りやすくなったと感じます。
また、見えない家事の負担軽減には「パートナーのスタンス」が何よりも重要だとも感じました。夫は「家事・育児など家のことで妻に負担をかけたくない」「妻の話はちゃんと聞く」というスタンスだったため、妻の自分ばかりストレスを溜め込んで爆発…という事態にはならず、見えない家事の蓄積が「取れない疲れ」として表面化した程度で済みました。
子どもが産まれて見えない家事が増えたことで、より「伝える」ことの重要性を実感しました。これからも先は長いものの、家族全員が快適に暮らしていくためにも、もっとも身近な夫に対して「こまめに伝える・共有する」ことを意識して生活していきたいと思います。
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