悩みは「休め」のサイン
たとえば恋愛で考えてみましょう。恋愛になれば、いろいろな感情が湧いてきて当然です。楽しい感情もあれば、苦しい気分に苛まれることもあるでしょう。苦しい感情にとらわれていたら、苦痛になるのは当然ですね。その辛さが、疑心暗鬼を産んで、相手との心の交流をシャットアウトしてしまうのです。
そういうときには相手を変えようと躍起になりますが、実は変わらなければいけないのは自分自身です。暗い感情に支配されている自分を変える必要があるのです。
「どうやって変えたらいいかわからない」と思うかもしれません。「何とか前向きになろうと頑張るけど、うまくいかない」という人も多いでしょう。大丈夫、いい方法がありますよ。
とりあえず、一時的に自分を悩ます問題を「棚上げ」にするのです。悩みから完全に抜け出そうと焦るから、逆に悩みにとらわれて、ますます悩みが大きくなるという悪循環になっています。そういう感覚ではなく、「一時的でいいから棚上げにしよう」と気楽に考えればいいのです。
短い時間でもいいから、いったん悩みを横に置いておこうと思う。そのリラックスした状態が、自分の精神にいい状況を及ぼします。一時的であったものがすっかり気分も変わって、継続的に前向きになる可能性があります。
たとえば僕は、文章を書くときに、これを実感することがあります。「何か書こう」と思って、全然書けないときがあるのです。考えがまとまらず、無理しても書こうとすると、精神が病んでしまう。そういう場合は休むに限ります。ソファでリラックスしていると自然に考えがまとまってきて、あれほど書けなかったのに、今度はスラスラ書けることが多いのです。
実は恋愛や人間関係に行き詰まる人は、この「棚上げ」ということが苦手な人が多い。僕自身もまさにそうでした。よくいえば真面目なのですが、悪くいえば融通が利かないのです。しかし柔軟性のないところでは、道は閉じたままですよ。
すべてのことがそうですね。どのような状況でも、それに合わせて柔軟に対応できることが、次の幸運をつかむ人です。悩んだら、休めのサインと考えて、問題から遠ざかること。それは絶好の休むチャンスです。
恋愛の場合は、一時的に恋愛から遠ざかること。そもそも1日中恋愛を考えて時間を無駄にするようなことは、大きな後悔になります。それならすっかり忘れて休んでいるほうが、どれだけ自分にプラスでしょうか。個別の問題が重要なのではなく、人生全般のことが重要です。
「無駄な考えをしていないか」「本当に自分がすべきことは何か」「いまできることは何か」そういったことに答えを出して、本質に従っていきましょう。そうすれば、あとの問題は自然に片づいていきます。きっと状況はよくなっていくでしょう。
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