結婚を邪魔する心理的障害のなかには、「好きだった人」の存在があるかもしれません。
先日、「過去の好きだった人が忘れられなくて、前に進めないとき、どうしたらいいのか」という相談のメールをいただきました。実は私も、好きだった人を忘れられなかったひとりでした。
では好きだった人が忘れられないとき、どうしたらいいのか…きょうはそんなお話をしようと思います。
「あなたじゃなかったってことよね」
好きな人のことが忘れられなかった私は、当時受けていたコーチに、頭から水をバシャっとかけられるような言葉をいただきました。
「男性ってね、本当に好きなら、何が何でもアピールや告白をしてくるわよね。シャイとかそんなの関係ないわよ。してこなかったってことは、多少好意はあってもあなたじゃなかったってことよね」
…がーん。知っていたわよ、知っていた。でもいざいわれると、やっぱりショックでした。
友だち同士の会話だと、この事実をあまり含まない会話をしてしまいがち。「まだ準備ができていないのよ」とか「断られるのを恐れているのよ」なんて。自分に都合よく解釈してしまいますよね。
でも、「あなたじゃなかったってことね」。この言葉で、本当に目が覚めました。もちろん寂しさは残っているし、残念だなという気持ちもありました。そりゃそうよね、好きだったんだもの。好きな人って、どうしたって好きなんだもの。仕方ないわよね。
「本当の好きな人」って?
しかし残念ながら、魂同士で「結婚」という学びをしようと決めなかった相手なんです。好きな人だけど結ばれない人というのは、だいたい「本当に愛する人」ではないんです。
好きな人は、自分のなかにある「欲しいもの」を持っている人だったり、自分がこうありたいと思っている人だったり、あるいは「この人に好かれたら、私はOK」みたいに自分を認めるための存在に勝手にしてしまっているということがあります。
だから、認めにくいかもしれませんが、突き詰めていくと「本当の好きな人」じゃないんです。好きなのは、そのなかに「何か」を見ているから。そのイメージが好きなだけで、それはその人自身ではありません。もちろん、恋愛はそういうものなので、魂同士で結婚を学ぶ人でもイメージから入ることも多いでしょう。
「イメージで恋をしている状態」から「愛する状態」にいくためには、努力も必要になります。その努力ができる相手が「結婚相手」ということ。好きな人は、あなたに魅力がなかったからではなく、ただ単に「いっしょに学ぶ」という取り決めをしなかっただけなのです。
実は、私もわかっていたんです。とても好きだと思い込んでいたけれど、私と彼がうまくいくはずがないことも知っていたし、私は「私がイメージしている彼」が好きなだけだったんですね。
好きな人を忘れたいときは、まずは水をかぶって目を覚ますところから始めましょう。