「人の話をそのまま聞く」と意識すること
自覚しないと行動は変わりません。
たとえば、僕はしょっぱいものが好きだと自覚しています。僕は独立してから飲食店経営をやっていました。そのときに気を付けたことは、僕の好みの味に合わせるとお店で出す料理の味がしょっぱくなります。自覚をしているから「しょっぱくなりすぎないようにしよう」「みんながどんな味を好むのか。そっちに合わせるようにしよう」と自覚できますよね。
ほとんどの人は「自分は人の話を聞けている」と思っています。でも、実際には聞けていないことの方が多いです。まず、行動を変えるためには「自分は人の話を聞けていないかもしれない」と自覚することです。
試しに、こういうことをやってみるといいです。たとえば、人の話を聞きました。そこで話していた内容を「オウム返し」で「いま話したことって、こういうことで合っている?」と確認してください。その癖をつけることが、人の話を100%聞くための第一歩です。
あなたのオウム返し、何%くらい合ってますか?
相手も人がいいので、大体の人が「合っているよ」というと思うんです。そもそもまちがっていたところがあっても、いちいち修正するのは面倒だから「合っているよ」というかもしれません。
そのため、こういう聞き方をすると正しい答えがわかります。「合っているなら何%くらい合っている?」と聞くこと。
さすがにまったく話が聞けていないということはないと思います。でも、逆にいったら100%の正解をいえることも少ないと思います。
僕も人の話を聞いて文字起こしをすることがありますが、文字にしてみると「あれ、こんな話だったけ?」ということがあります。
バイアスという言葉もありますが、人は思い込みによって物事を判断しています。たとえば、「ピザという言葉を10回いって」という遊びがありますよね。ピザと10回いった後に肘を指さし「ここは?」と聞いくと、間違えて「膝」と答える人がいる遊びがありますよね。
あれは「一貫性の法則」とか「バイアス」とかいろんな説明の仕方があります。要は、前に起きたことと同じようなことがずっと起きるというものです。ずっと「イエス」といったらその次も「イエスといいたくなる」というものです。