「ちゃんと聞く」ってどういうこと?
ありがとう法は、お相手を「よく見ること」。お相手の言うことを「よく聞くこと」から始まります。その中から、お相手が喜んでくれることを見つけて実行するという方法です。つまり、「ちゃんと聞く」とはどういうことか。それは、「自分の頭で考えながら聞く」ということです。
この「考えながら聞く」ということを、ほとんどの人がやっていないと、僕は感じます。いかがでしょうか…?本当にただ聞いているだけ。小手先の技で「聞き上手になろう」としているだけ。
それでは、お相手は深い話をしてくれませんし、本音も語ってはくれないのです。僕がなぜ、多くの女性から「不思議と何でも話しちゃう」と言われたか。それは僕が自然と「頭を使って考えながら聞く」ことをしていたからでしょう。
思えば、僕が今している「恋愛相談師の仕事」なんて、モロそうです。頭を使って考えながら聞かないと、その先にあるアドバイスなんて伝えようがありません。頭を使いながら聞いているので、「え、それってどういうこと?」と感じる矛盾や、お相手が言わんとしている「話の先」も、お相手が口にする前に見えてきます。
これこそがなによりの「ちゃんと話を聞いている証」ですし、最高の誘い水になること、おわかりいただけるのではないでしょうか?だってお相手が言う前に僕が言ってしまうので、言わざるを得ないからです。「不思議と何でも話しちゃう」の正体は、先にこちらが言ってしまうから、だったのです。
考えながら聞く方法
ここでみなさんが聞きたいのは、「考えながら聞くとは、どういうことなのか?」だと思います。答えは、「理解しようとしながら聞く」ということです。では、理解するとはどういうことか。僕の場合で説明しますと、「頭の中に映像を作りながら聞く」です。
わかりやすい例をあげますと、小学校高学年の算数や、中学校の数学で文章題を解くときに問題を読みながら、イラストを書いたことがあると思います。例えばあなたは買い物に行きました。
りんごを5個、桃をいくつか買いました。りんごはひとつ、120円。桃はひとつ、250円…なんてお話のとき、りんごや桃の絵を書いて「わかりやすく」しましたよね。あの感覚です。
恋愛相談を聞くとき、「その日はどんなデートをしたんですか?」と質問したなら、お二人のデートの様子を、ドラマを見るように頭の中で作っていくのです。
「彼がなんと言ったか」を聞けば、そのセリフを言う彼の表情をイメージしますし、お二人の雰囲気もイメージします。これが「考えながら聞く」の、ひとつの答えであり、聞き上手になる、本質的な答えだと思います。
巷の恋愛論は、カケヒキ論やテクニックのお話が多いです。たぶん読んで面白いのと、すぐにできるからだろうと思います。でも大事なところは、そこではありません。何ごとも本質を忘れずに、本質を考えて、頑張っていきましょう。
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- ※一部誤字を修正いたしました。(2019/10/09)