好きになった人に恋人がいたり、付き合っていた人と別れることになったり、いつまでも元彼を忘れられなかったり…。交際をしていると、そういう場面に陥ってしまうことがあります。
恋愛慣れしている人は、自身の経験から「早く忘れて次にいくしかない」と気持ちを切り替えられるものですが、なかなか難しいものですよね。
先日も、そういったご相談があり、「どうやって次に進んだらいいのでしょうか?」というお話になりました。そこで、今回は「次の恋への進みかた」についてお話したいと思います。どうしても忘れられない相手がいる場合、次に進むには、どうしたらよいでしょうか?
「なるべく出会いの場に行くのがいい」それって本当?
こういったとき、よくいわれるのは「なるべく出会いの場に出てみること」だと思います。前向きな感じがしますよね。しかしこれ、「どうしても忘れられない人がいる」という状況では、ほとんど意味がないのが実際のところです。
過去のご相談事例で何度もこういう努力をしたかたを見てきたのですが、無意識に「忘れられない人」と「新しい人」を比べてしまうかたが多い印象です。これでは、どうやっても新しい人が勝てるわけがないのです。そりゃそうですよね、知り合ったばかりなのですから。
たとえば、自分が女性でこういう状況のときに新しい男性と知り合って、その男性がガンガン押してくれたなら、そちらにいけることもあります。しかし、そういう恵まれた状況になれることは稀だと思います。
また、自分が男性の場合は、女性がガンガンきてくれることはもっと稀です。結果「なるべく出会いの場に出てみる」をやっても効果は薄い、となるのです。
大事なことは決心すること
では、次に進むために必要なことは何なのでしょうか?私は、「次に行こうと決心すること」だと思っています。「次に行こう」と決心するということは、「もうこの人とはない」と忘れられない人を、やめる決心をするということです。
ここで大事なのは「忘れられない人を忘れること」ではない、ということ。その人を忘れられるのは、実際に次の人とのコミュニケーションが始まってからになります。よく「気持ちの整理をしてから次に進むべきですよね」と仰る人がおられますが、これは私は違うと思います。
その状態で気持ちの整理ができる人なら、すでにそんなに悩まずに、次の恋が始まっているでしょう。気持ちの整理は「つけるもの」ではなく、自然に「つくもの」なのです。
好きになるときに「好きになろう!」としてなれるものではありませんよね。徐々に自然に好きになっているのが普通です。だから、忘れるときも同じなのです。
そのためには、次に進むことが大事なのですが、先程のお話のように「次に行こう!」という決心がないままに出会いの場に出ても、「忘れられない人」と「新しい人」を比べてしまうので、結果が出なくなります。
だから、気持ちのうえで「次にいこう!」と決心すること。それによって、頭のなかで前の人と比べることがなくなる、なくなるように努力するということなのです。
前の人と比べなければ、新しく出会った人のなかにいい人がいたら、自分自身がきちんと向き合うようになるのです。これが、本当の意味での第一歩になっていくのです。