こんにちは。韓国在住3年目のHAZUKIです。韓国人男性と結婚し、現在は韓国で日本語講師として働いています。
最近、韓国語を勉強する日本人が増えているようです。
勉強したい人が多いのに、教えられる人が不足しているようで、私にもよく「韓国語講師になりませんか?」というお話がきます。私はまだまだ教えられるレベルではないので、お断りしているのですが、日本人の韓国に対する関心の高まりを、韓国にいながらも実感しています。
韓国語を勉強している方は、こんなことを思ったことがあるかもしれません。
韓国語が上手な日本人はだれ?参考にしたいな…。
韓国が上達しないのはなぜだろう…。
そこで今回は、韓国語が上手な日本人と、なかなか上達しない日本人の特徴を、例を交えながらご紹介します。
TWICEのサナは、韓国語上手
韓国人に「韓国語が上手な日本人をだれか知ってる?」と聞いてみたところ、多くの人が名前を挙げたのは、韓国の9人組ガールズグループ「TWICE(トゥワイス)」の日本人メンバー・サナでした。
韓国人にいわせると、彼女は、発音、イントネーションがきれいなだけでなく、ジェスチャー、視線、反応なども“ほぼ韓国人”なのだそうです。
筆者からみても、サナが韓国語を話すときは、日本語を話すときと印象が違います。韓国語を話すときは韓国人、日本語を話すときは日本人といった印象です。
サナのように、韓国語が上手な人は「韓国人のように語尾があがること」「リアクションが韓国人っぽいこと」の2つの特徴をもっています。
「韓国人のように語尾があがる」とは?
「韓国人のように語尾があがる」とはどういうことかというと、少しマニアックな話なのですが、韓国語は会話をするとき、語尾が上がるのです。
昔、韓国人の俳優がCMで叫んでいた「あなたのことが すきだから」といったフレーズが話題になりましたね。あのフレーズをちょっと思い出してください。
日本人は、“あなたのことが(↓)、すきだから(→)”といったイントネーションで話します。でも、韓国人の俳優さんは“あなたのことが(↑)、好きだから(↑)”というイントネーションで話していました。
このように日本語は話の途中で息をすったり、間を置いたりするときにちょっとイントネーションがさがる特徴があります。しかし韓国語は上がりつづけます。日本語にはないイントネーションですが、サナは自然にそれをマスターしています。センスがいいんだな、と感じます。
「リアクションが韓国人っぽい」とは?
リアクションの取り方はその国によって千差万別ですが、リアクションをマスターするためには、その国の文化を理解することが重要だと思います。
韓国人は日本人よりも控えめにリアクションをしたり、本心から出ているようなリアクションをしたりすることが多いです。
日本人は「そうなんだ~」「すご~い」「え~」などの表現をよく使いますよね。本気でそう思っているときも使いますし、さほど思っていないときにも使います。
しかし韓国人は、本心ではないようなリアクションをあまりしません。詳しく書いていくとかなりマニアックになるため、ここでは割愛しますが、気になる方は韓国のバラエティーを見ることをおすすめします(最近ではネットフリックスでも見ることができます)。
韓国語が上達しない日本人の残念な特徴
では逆に韓国語がなかなか上達しない日本人は、なぜ上達しないのでしょうか?
それは韓国語を“日本語読み”するからです。
韓国語は日本語にはない発音があります。実際には日本語にもあるのですが、私たちが意識せず使っていて、ひらがな一文字では表せない発音です。しかし、なかなか上達しない人は、最初にハングル(韓国語のあいうえお)を勉強するときに、日本語でふりがなをつけてしまったのかなと思います。
例を挙げてみますね。みなさん、韓国語で「ありがとうございます」は何というか、知っていますか?
「カムサハムニダ」ですね。
しかしこれの正しい発音は「カmサハmニダ」なんです。日本語の「ム」ではなく、ン(m)と口を閉じたときに出るような音です。
「カムサハムニダ」と伝えても意味は通じるのですが、“外国人感”丸出しです。そのような人はどれだけイントネーションがよくても、難しい単語を知っていても韓国人っぽくないのです。
かなりマニアックな話になってしまいましたが、これから韓国語を学びたいと思っている方や、始めたばかりの方の参考になれば幸いです。
みなさん韓国語の勉強、ファイテン~!
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