こんにちは。メンタルトレーナー&心理カウンセラーの吉田こうじです。大人になってもあなたを苦しめる『「毒親の呪縛」を本気で断ち切る実践トレーニング』を連載しています。
きょうは、「毒親を許したいのか許したくないのか、自分でもよくわからない」というメルマガ読者Sさんからのご質問にお答えします。
本記事内に登場する「毒親」とは
子どもに対する拒絶、侮蔑、無視、過干渉、虐待などによって、子どもの心身に罪悪感、劣等感、不安感。過剰な義務感、不足・欠乏感、羞恥心、無価値感などのネガティブな思考や感情を継続かつ執拗に植え付け、それによって子どもを「自分の所有物」かのようにコントロールする親のこと。また、「親」とは実の親のみならず、「親代わり」の身近な人も含めます。
親を許したいのか、許したくないのか…わからない
私はいわゆる毒親育ちです。
「お前は何も出来ない最低の人間だ」と言われ続け、要領がいい妹と比較され、ダメ出しばかりされて育ちました。
付き合う友だちの良し悪しから、進学先、部活、就職先まで親の言う通りにさせられて育ちました。言う通りにしないと、とても悲しそうにしたり、不機嫌になってヒステリーを起こしたりするので従うしかありませんでした。
いま思えば、恋愛相手や結婚相手のことも「親が賛成してくれそうかどうか?」を基準にしてきたように思います。
現在は結婚して別に住んでいるのですが、実家が近所のため、突然、孫の顔を見に家にきたりすることがよくあります。
その度に、部屋が汚いとか、だらしないとか小言を言われるので、思わず居留守を使うかどうするか考えたりする自分がいます。
なぜ親にここまで怯えなければならないのか、悲しくて、悔しくて、憎くて仕方ありません。
ただ、私が仕事で帰りが遅くなるときには子どもの送り迎えや面倒をお願いすることもあり、そういう意味では感謝しています。
私自身も、仕事とはいえ自分の都合で親を身勝手に振り回していることもわかっています。
ですが、どうしても親のことを許すことができない自分がいます。青春時代を返してほしいと思ってしまうのです。
孫に対しては、優しいおばあちゃんで接している姿をみるたびに、なぜ自分にはそうしてくれなかったのかという思いがあふれて止められなくなります。
ときどき許せない自分が暴走してしまい、夫や子どもに八つ当たりすることもあります。そんな自分に自己嫌悪して落ち込みます。私のような人は親になってはいけなかったんだと考えて、いなくなってしまいたくなることもあります。
許すことができれば楽になれるのはわかっています。でも、どうしても許してはいけないと思う自分がいます。そもそも許したいのか、許したくないのかも自分でもよくわかりません。
よろしければこんな私になにかアドバイスをいただけないでしょうか?
Sさん(女性)※個人情報部分は削除しています。