2.経済力、生活力で振り回す
これはいわゆる「金の力」でコントロール下におこうとするものです。
「学費を払う」「生活の援助をする」「家を建ててあげる」など、経済力を背景に親の支配下にいることを強要されてしまうのです。
子どもがちょっと親の機嫌を損ねるようなことを言ったりすると、「今月は仕送りやらないから」などと経済的な脅迫をしたりします。
こうした経済力を背景に制圧され続けた子どもは、経済社会全体に対して強い不信感や憎しみを持ち、社会から孤立する道に進んだり、反社会的な振る舞いをしたりすることがあります。
3.弱者ときめつけ振り回す
例えば、
「お前のような子のことなんて誰も相手にしてくれない」
「お前は本当に恥ずかしがり屋だ」
「お前は本当に何もできないダメな子だ」
「お前になんかできっこない」
「どうせまた途中でやめるんだろ」
などと、子どもの言い分は全無視して、ことあるごとに子どもを「弱者の型」にはめて支配しコントロールします。これはまさに「洗脳」、あるいは「呪い」と言ってもいいでしょう。
特に、無条件で親のいうことを真に受ける幼いころに、こうしたネガティブな決めつけをされてしまうと、その決めつけの通りの自分(セルフイメージ)を形成してしまい、ありのままの自分をずっと抑圧し、重苦しい人生に突入していくことは少なくないのです。
これらの3つの行動は、単独で行われることもありますが、経験上、複数を巧みに使ってくるケースの方が圧倒的に多いと感じています。
いずれのケースも、大人になってからもその人の心に「抜けないトゲ」として刺さり、ネガティブな影響を与え続ける可能性がとても高いものです。
では次のページからは、「ステルスコントロール型」についてご紹介します。