こんにちは。アダルトチルドレン(AC)専門セラピストの安宮正敏です。
これまでは、「毒親を許すための方法」や「家庭環境に問題がない人もアダルトチルドレンになる理由」などについてお話してきました。きょうは、「絶望感から抜け出す方法」をお伝えします。
ACが「絶望感」を感じる理由
アダルトチルドレンのかたが絶望感を感じるのは、目の前の問題が大きく感じ、「自分は無力で自分ではどうしようもない」と感じているからなのです。
では、なぜアダルトチルドレンのかたはそのように感じてしまうのでしょうか?それは、子どものころの家庭環境において、大きな問題を抱え、自分は無力だと感じた出来事があったからかもしれません。
小さい子どもにとっては、家庭の問題が大きすぎて、どうすることもできなかったと思います。小さな子どもが家庭の問題を解決するなんてことは、できなくて当たり前ですよね。でも子どもは「家庭の問題を解決できないのは自分の力が足りないからだ」と、自分を責めたり絶望感を感じてしまうのです。
そして、大人になったいまでも、子どものころに感じていた絶望感を持ち続けていることも多いです。あなたは、子どものころに「自分は無力だ」と感じたり、「自分にはどうすることもできない」と絶望感を感じた出来事はありませんでしたか?
もしかしたら、子どものころに感じた絶望感があなたの心の奥にまだ残っているのかもしれません。そして大人になったいまでもあなたの心の奥に残っている、子どものころの絶望感を感じ続けているのかもしれません。
絶望感を解放するワーク
- まずは深く深呼吸をして、目を閉じて、リラックスします。
- あなたのいまの絶望感を感じてみてください。
- その絶望感は体のどのあたりに感じますか?(胸、みぞおち、など)
- ではその感じる部分に手を当てて目を閉じて、さらにその感覚感情を感じてみてください。
- その感覚感情を感じたまま、イメージであなたの歩んできた人生の時系列を過去へと遡ってください。
- やがて、絶望感を抱えて悲しそうにしている幼いころのあなたを見つけます。
- 幼いころのあなたに「何があったの?」と話しかけてあげてください。ただただ寄り添ってあげましょう(表情の確認をする)。
- 「本当はどうしたかったの?」と聞き、寄り添って共感してあげてください。
- 幼いころのあなたをしっかりと抱きしめ「あなたは悪くなかったんだよ。私はいつもあなたの味方だよ。大丈夫、大好きだよ、愛してるよ」と伝えます。
- 幼いころのあなたの感覚感情が癒されたと感じるまで何回も伝えてあげてください(表情の確認をする)。
- 表情を見ながら、十分に幼いころのあなたが癒されたと感じたら、あなたの体にスーっと戻してあげます。
- 深呼吸をしてゆっくりと目を開けてください。
子どものころに抱えた絶望感という感情を癒すことで随分と心が軽くなられたのではないでしょうか?心が軽くなることで、思考がニュートラルになり物事を冷静にそして客観的に見やすくなります。
いま何か問題を抱えているというかたは、客観的に、そして少し俯瞰する感じで、その問題をみるようにしてみてください。問題が相対的に小さく感じるようになっているのではないでしょうか?問題が小さいと感じることで、その問題による絶望感がより軽減されると思います。
少し補足として、イメージワークについてのコツをお伝えします。そのコツとは「イメージはほとんど見えなくてOK」ということです。自分はあまり見えないからできていないのでは?このように考えるかたがとても多いように感じます。イメージは何となく見えるだけで、十分効果がありますよ。
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