みなさん、こんにちは。夫婦、家族のカウンセリングサイト「Foo-cen」代表・吉原です。今回は「自分が悪い」と感じてしまうときに思い出してほしいお話です。
「自分が悪い」と感じて身動きがとれなくなってしまったときは
僕が若いころ。思ったこと、感じていることをとても素直に言葉にできる友人がいました。仕事の取引先に対しても、またお客様に対しても必要なことはきっぱりと伝えます。同僚や上司に対しても、そして僕たち友人に対しても、思ったことは遠慮なく言います。
伝えるべき必要があることはもちろんなのですが、「あんた、きょうの服装ちょっとへんやなぁ」とか、「なんでそんなおかしな髪型したん?」というような、普通そう思っていても遠慮してあまり伝えないようなことも彼女は平気で口にします。
あの人はすぐ怒るとか、少し変わってるとか、偏屈だとか内面的なことであっても、彼女が感じたことは躊躇なく周りにもまた本人も言うのです。いわゆる歯に衣着せぬ性格です。
でも、不思議なことに彼女は、いつも彼女を好きなたくさんの人に囲まれています。
周りからは、「気を使わずに好きなこと言っていても嫌われないキャラだからいいよね」と言われているのですが、本人は「私、めちゃくちゃ周りに気を使っているよ」とよく言っていました。
僕たちが普段、相手を傷つけるようなことを言わないようにと気を使っているのとは、また少し違う形の気の使い方だったのかもしれません。
でもたしかに彼女と一緒にいるとすごく楽なのですね。「相手が何を感じているのか?」「本当はどう思っているのか?」をあまり考えたり詮索しなくてもいいから。そしてこちらも気楽で楽しいのです。
いま考えると、彼女が何を言っても、彼女の心には相手に対する「攻撃」や「批判」する気持ちは少なかったように思います。愛情があふれているとまでは言いませんが、相手の個性や性格を「否定」してはいなかったように思うのです。
歯に衣着せぬ性格だけではありませんが…明るかったり、楽しかったり。とにかく彼女の周りには人がたくさん集まり、誰からも信頼される女性でした。