2.ペダル(出前)利用店が増えたから
出前のことを、韓国では「ペダル」といいます。先日「韓国のペダル文化」について記事でご紹介しましたが、韓国はかなりの“ペダル先進国”です。多くの店がペダルに対応しており、街中にはペダル配達員のバイクがたくさん走っています。
とはいえ、高級店や日本料理店などは、これまでペダルをしていない店も数多くありました。店の雰囲気と一緒に味わってほしいと考えていたのでしょう。
しかしコロナ禍で営業時間の短縮や人数制限が求められたことでペダルを始める店が増え、これまで待ち時間が長いからと避けていた人や予約が取れなかった人などがペダルを利用して気軽に日本食を楽しめるようになりました。
最近、筆者が大好きな近所の日本ラーメン屋さんもペダルを始めました。最初は「店で食べるからおいしいんだ」と思っていましたが、ペダルだと並ばなくていいし、スケジュールが立てやすいので、ついついペダルしてしまいます。
人気で待ち時間が長いその店に行くのは時間の余裕があるときだけだったので、ペダルでいつでも食べられるようになったのは嬉しいことです。
3.SNS利用時間が増えたから
SNSの影響も考えられます。コロナ禍でSNSを利用する時間が増えたという日本人は34%にものぼるようですが、これは韓国人も同じです(参考:MarketTRUNK)。
韓国人は、おいしいお店を探すときに「ぐるなび」のような店舗情報サイトではなく、Instagram(インスタグラム)を使うことが多々あります。いまではSNSに疎かった中年層も見る専門のアカウントを作り、お店をチェックしているようです。
インスタはおいしそうな写真やきれいな写真であふれているので、見るとどうしても食べたくなってしまいますよね。
コロナ禍でいろいろなことが制限されるなか、「せめておいしいものを食べたい」「非日常感を味わいたい」と考える人が多いのは必然です。その点、韓国人にとって日本食は非日常を味わえる食事のため、インスタ投稿を見て「食べたい!」となるのでしょう。
日本語教室の生徒さんによると、最近は日韓の友だち同士で自国のお菓子やモノを贈り合うのが流行っているのだとか。
もし韓国に知り合いがいるのなら、日本のおいしいものを贈ってみてはいかがでしょうか?日本食ブームのいま、きっと喜ばれると思いますよ。
- 参考:MarketTRUNK
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