3.イメージのなかで近づく
ある女性がお姑さんとの関係を改善したいと、ご相談にみえました。話を聞いているうちに彼女の悩みの根っこには、ご主人から十分に愛されていないという気持ちがあると僕は思いました。
「ご主人の姿をイメージして、それをあなたの側に近づけてみてください。ハグしてもらってもいいですよ」。この相談から2週間ほどしたころ、彼女からメールをいただきました。
「主人のハグしてもらうイメージを毎日繰り返していたら、昨日主人に久しぶりに優しい声をかけてもらいました。これはいったい何なんでしょうか?」
「お“近づき”になれて光栄です!」って言いますよね。「親“近”感」という言葉もあります。これらの言葉を口にしたとき、その人の頭のなかでは相手の姿が自分のすぐ近くに見えているのです。
言葉は、その人の脳のなかでおきていることを無意識のうちによく表しています。「好きな人にはいつも近くにいてほしい」って思いますよね?そんなときはその人の姿を思い浮かべて、イメージのなかでその人の姿を自分に近づけるのです。
そうすることで、不思議とその人との親近感が増していきます。親しくなりたい相手の姿をイメージのなかで自分に近づけることで、普段使っている言葉などに変化がうまれ、実際に親近感が増していくのです。
反対に縁を切りたいと思っている相手は、イメージのなかで目に見えないくらい遠ざけます。そうすることで心の距離も離れていき、心理的に「縁遠く」なれます。相手のことが、いちいち気にならなくなるのです。
この女性はご主人との関係がよくなり、必要以上にお姑さんのことが気にならなくなりました。お姑さんとの関係は、無理してなかよくしたいというわけではなく、だからといって縁を切りたいほど遠ざけたい相手でもないことに気づいたといいます。
いままでは、無理に「近づこう、近づこう」と頑張り過ぎていたことで、反対に苦しくなっていたようです。
映像イメージを変えて「心を変える方法」を3つご紹介しましたが、いかがでしたか?すぐに実践できる方法ばかりなので、ぜひ試してみてくださいね。
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