みなさま、こんばんは。思春期・発達障害療育専門カウンセラーの飯塚ひろみです。きょうは、「進路を選んでいくときに大切なこと」についてみていきましょう。
進路選びは、親子で丁寧に
さて、思春期の子どもの育児がスムーズにいかないことに、苛立ちやモヤモヤを抱えるかたも多いのではないでしょうか。
デリケートなお年頃だから、そっとしておく。これもひとつの方法だと思いますが、そうもいっていられない時期でもありますよね。なぜなら、この思春期という時期には「受験」が複数回あるからです。
子どもの進路ではあるのですが、まだ判断力が乏しいところもあったりするので、進路選びは親子で丁寧にしていくことをお勧めいたします。
最近の子どもあるあるなのですが、視野が狭く、ネットだけの情報で選ぼうとしてしまったり、親が進めてきた学校をそのまま「めんどくさいから、そこでいい」と、受け入れてしまう傾向があります。
オープンキャンパスや学園祭で学校を見て回るのさえ、めんどくさいと感じたり、1校だけ見て「ここでいいや」と投げやりに言ってみたりするので少々骨が折れるとは思いますが、
- ある程度の下調べは親がしておくこと
- 自宅からの通学ルートや校則、トラブル対応はどうなっているか?
- 勉強に力を入れるのか、運動に力を入れるのか、芸術分野に力を入れるのか
なども考え、情報取集をしてから選んでいきましょう。
お子さんに発達障害がある場合は、エンカレッジスクール、チャレンジ校、サポート校、フリースクールなども併せて調べておくと、心にゆとりがでてきます。
学校選びのポイントは?
学校選びのポイントをよく聞かれるのですが、ネットの噂は「そのときだけ」のものだったりするので、
- 通っている人の話を聴く
- 先生に話を聴く
ようにしていきましょう。説明会などの個別面談では、
- 子どもが躓きを感じたときにどう対応してくれるのか
- いじめなどがあった際の学校の対応
を聞いていくとよいと思います。
子どもが大勢いれば、トラブルは付き物です。それを隠さずに話し、適切な対応をしてくれる学校が信頼できる学校です。
どの学校も、説明会ではよいことばかり言うのが通例ですが、いざ問題が起きたときに迅速に対応できる学校が本当の意味でのよい学校ですので、洞察力を持って判断してください。
そして、子どもと話すときは子どもの意思を尊重し、親の願望が出過ぎないようにしていきましょうね!気に入った学校があったのなら、どこがよかったのかを存分に話してもらいましょう。
きょうの実践課題
- 子どもの進路について、親子で意見が合致していますか?違う場合は、意見の違いがどこから生まれてきているのかを考え、子どもの意見と親の意見と分けて話し合っていきましょう。
- 話し合いをする際は、子どもを一個人として尊重し、親側も「大人としての一意見」として感情的にならないように話し合いを進めていきましょう。
お手元のノートで書き出してみてくださいね。書き溜めたノートは世界に一つだけの教科書になっていきます。
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