夫と女性のアヤシイLINE
夫は他人のことは褒めないくせに、自分のことは褒めてほしいという自己愛の塊。
たとえば、「俺はこんなに頑張っている!凄いだろ?」と自慢話を始めると止まりません。だから智恵さんが大してすごいと思っていなくても「凄いねぇ」とおだてるしかないないのです。
智恵さんは家庭の平和を保つために心にもない嘘をつき続けたのですが、そのせいで夫は智恵さんのことを完全に見下しており、夫にとって耳障りなこと…「別れてほしい」と切り出しても「ふざけるな!」と暴れ散らしました。
それもそのはず。夫にとっては飼い犬に手を噛まれたようなものだから。
智恵さんは夫のせいで悩み、苦しみ、傷ついたと思っていても、夫は自分のせいだと思っていないので、事実をありのままに伝えてもうまくいくはずがありません。
話が通じない相手と腰を据えて話し合うのは難しいと、智恵さんは最初からわかりきっていました。だからこそ智恵さんは、前もって十二分に準備を整えることにしたのです。
「私は心配事があると眠れなくなります。旦那は隣でぐうぐう寝ているのですが、そのことが功を奏しました」
智恵さんは夫のスマートフォンに夫の指を押し込み、ロックを解除したのですが、夫は何も気づかずに寝入っていたそうです。そしてメールやメッセンジャー、予定表などのアプリを次々と開いたのですが、LINEに女性との卑猥なやり取りが残っていたのです。
女性が所々で敬語を使っているので夫より目下のようで、キャバクラや風俗、出会い系で知り合った女性の可能性もありますが、いずれにしても「ただならぬ関係」だということは間違いありません。
智恵さんは夫の目が覚めないうちにLINEの画面を自分のスマートフォンで写真に撮り、離婚に有利に働くよう証拠として残しておきました。