こんにちは。韓国在住歴3年、日本語教師でライターのHAZUKIです。Webメディア「by them」で、韓国の今を切り取り、生の情報をお届けしています。
今回は、韓国で暮らしていて「日本人ってすごかったな」と思う点についてお話しします。
日本のお弁当文化がすごい!
日本に比べて、韓国は家でお弁当を作って外で食べる文化があまりありません。昔はあったそうですが、いまは小学校から高校まで無料で給食が支給されるので、わざわざお弁当を作る必要がないのです。
会社でも基本的にお昼ご飯(いい企業は朝ごはんと夜ごはんも!)を、会社に食堂がない場合は給料とは別に昼食代を支給してくれます。
筆者と同じ塾で働いている先生は珍しくお弁当を持ってきているのですが、理由は「ダイエットのため」だそうです。
野菜と鶏肉たっぷりのお弁当を食べていましたが、同僚たちからは「近くにサラダ屋さんがあるんだからそこで買えば?」と言われていました。どうせ会社からお金が出るんだから、とも話していましたよ。
日本では「愛妻弁当」という言葉からもわかるように、夫が会社に持っていくお弁当が華やかであれば「妻から愛されている証拠」と感じる人が多いようですね。
もちろん韓国でも妻が朝からお弁当を作って持たせてくれたらうれしいでしょうが、それを申し訳なく感じる人が多いようです。
ひと昔前、SNSで日韓夫婦の妻が毎日お弁当を夫に持たせている、という投稿がかなり話題になったことがあります。その投稿には「すごすぎ!」「日本では当たり前なの?」などコメントが寄せられていました。
筆者も高校に通っていた3年間、母に毎日お弁当を持たせてもらっていたのですが、これを見て、本当にありがたいことだったと改めて感じました。…と同時に、韓国で結婚して夫のお弁当を作らなくてよいことに本当にほっとしています。
これを読んでいるかたのなかで毎日お弁当を作っているかた、本当にすごいです!毎日お弁当を持たせてもらっているかた、感謝していただきましょうね。
やっぱり真面目な人が多い!
韓国に来て、本当に日本人は真面目な人が多いと感じました。もちろん、韓国人が真面目でないということでは決してありませんが、時間を守ることや、メッセージの返事など細かいことをしっかり守るイメージがあります。
たとえば先日、外国語教育プロジェクトの会議をZoomで行ったときの話です。
英語や中国語、日本語の講師が何人か参加したのですが、日本語教師の日本人は全員5分前から待機室で待っていたようです。会議のあとでマネージャーが「やっぱり日本人は安心だ」と話していました。
また、筆者が最初に勤めていた外国語塾でも同じように言われた経験があります。その塾は筆者にとってはじめての塾だったので、日本語教師の資格も勉強中でまだ修了していないうえ、韓国語が下手だったにも関わらず塾長が大歓迎してくれました。
塾長のいままでの経験上、日本人に「裏切られたことがない」と話していました。
外国語講師はほとんどの場合がフリーランサーで、主任講師ではない限り正社員ではありません。入れ替わりが激しく、生徒からの評価も自身の給料にダイレクトに響きます。
ネイティブという理由だけで講師として採用する塾が多いので、最初は軽い気持ちではじめたのに思ったより大変だったということが多く、すぐ飛んでしまう外国語教師が多いんだそうです。
塾長が採用した日本人は全員、やめる際は事前に話してくれたり、無断欠席や遅刻はしないので安心だと話していました。
日本人の筆者は、もちろん日本人が全員そうではないということは知っていますが、韓国人の目にはほかの国の人よりも真面目で責任感があるように映っているようです。
なかなか日本にいるときは気づけなかったのですが…こうやって見てみると日本人ってすごいですね!
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