噂好き・口が軽い
社内恋愛が失敗するきっかけの一つに、恋仲の噂が流れたりふたりのプライベートが“流出”したりで相手が愛情を失う、ということがあります。
自分の恋愛を人に打ち明けるのは自由ではありますが、好きな人が同じ社内の人間なら、その後どんな目を向けられるかまで想像しましょう。
軽い気持ちでいろんな人に話していたら、知らないところで当人まで伝わっていて「お断り」と敬遠されたり、間違った情報が流れてお互いに気まずい思いをしたり、居心地が悪くなればせっかくの恋愛感情も失います。
恋愛ネタで盛り上がりたい気持ちがあっても、話す相手は慎重に選ぶのが自分のため。相手のプライバシーを尊重する、秘密にするべきことは黙っておく胆力が、人間関係を壊さない秘訣です。
社内恋愛は相手が近いぶん噂が流れやすく、好きな人の話が耳に入るとつい乗りたくなりますが、うかつな発言が後で窮屈さを呼ぶ可能性を考えましょう。
“ライバル”との対抗に躍起になる
片思い中の相手をほかにも狙っている社員がいるなど、ライバルの存在は落ち着かないし「負けたくない」と思いますよね。
ライバルより目立つことを考えた言動は、度が過ぎれば自分の評価を落とすことになります。
業績で相手を出し抜きたいからと無茶な仕事をしたり人の手柄を横取りしたり、相手よりセンスがあると思われたくてお土産やお弁当に凝りすぎたり、などは正しい態度とは決していえません。
対抗に躍起になると、本来大切にしたいはずの恋愛感情まで見えなくなります。好きな人へのアプローチに他人を巻き込むと、素直さを失うのがほとんどです。
また、その姿が片想い中の人にどう映るか、内面の美しさが感じられない自分を客観的に考えましょう。
ライバルの存在に振り回されて社内恋愛が失敗するのは、勝ち負けにこだわるから。自分の気持ちを大事にすること、ライバルの存在を置いておける強さが、愛情を育てるのですね。
相手のプライドを想像できない
たとえば後輩の異性を好きになり、頼れる人と思われたくてあれこれと業務に口を出していると、相手の主体性を無視するときがあります。
いわゆる“先輩風を吹かす”ばかりになると、信頼どころか存在を煙たがられるようになるなんて、悲しいですよね。
これは、仕事に恋愛を持ち込む人にありがちな失敗で、相手のプライドを想像できないのが原因です。
自分に自尊心があるように、相手にも仕事を大事にしたい、役に立ちたい気持ちがあるのは当然。信頼を得たいときは、指導もいいけれど相手のやり方を見守ったり後押ししたり、寄り添う姿を見せましょう。
性別に関係なく、自分のすることを認めてくれる人の存在は心強く、ありがたいと思うもの。間違っていれば甘やかすのではなく、正す姿勢も重要ですが、相手を自立した大人と思って接することを忘れないようにしましょう。