「婚活」「成婚」をメインテーマとし、新たなライフプランを初動からサポートしている、婚活FPの山本です。
今回は30代前半の独身女性から、「結婚はしたいが離婚や不仲は避けたい。どんな人を選べばいい?」とご相談いただきました。
当人は年収400万円の会社員で、婚活歴1年。お話を聞くと、周囲で離婚や不仲を見聞きすることが増え、同じ失敗をしたくない気持ちが強まったとのこと。
しかも、どんなに選別して男性に会っても「この人だ」と思える出会いがないそうです。なお、条件は「普通でいい」とのこと。
久々の婚活あるあるでしょうか?さまざまな角度で指摘したいところですが、まず大局的な重要点を理解しておきましょう。
人間関係は極めてもろく壊れやすいもの

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さて、まずは基本ですが「失敗がない人間関係など存在しない」。
失敗を避ける姿勢は、成功も避けてしまいます。たとえば、誰だって結婚するときには基本的に、互いに生涯の良好な関係を望むものです。しかし実際には、2020年の離婚件数(概数)は19万3251組にものぼります。(参考:令和2年(2020)人口動態統計月報年計(概数)の概況)
結婚相手とまでいかなくても、いままでずっと仲良くしたいと思ったにも関わらず、関係がこじれたような経験はありませんか?
どんな人なら良好な関係になるかは結果論であり、最初から「この人だ」とわかるものではありません。
また、人間関係は極めてもろく壊れやすいものです。そして、些細なことで簡単に関係性は変化します。だからこそ、人間関係の壊れやすさを知り、相手への配慮を欠かさないことが大切です。
最初から良好な関係を望む気持ちはわかりますが、思いが強すぎると誰とも結婚できなくなります。少しだけ「失敗は成功の元」とも考えて、再婚さえ視野に入れて婚活に励みましょう。
「相手選び」よりも「自分磨き」を
さて、並行的に大切なことなのですが「相手選びより自分磨きが大切」。自分も選ばれる側という意識を持ちましょう。
そもそも完璧な人間など存在しませんが、仮にそういう男性と結婚できたとしたら、それは生涯の関係が約束されるのでしょうか?
その完璧さが劣等感や重苦しさを生むこともあれば、あなたも完璧を求められて失敗しかねません。女性人気の高さから、浮気を疑う可能性もあるでしょう。
また、あなたが望むような男性が相手だったとしても、関係悪化の原因があなた自身にあるかもしれません(むしろ人間関係の悪化というのは、一方に一方的な原因があることなど稀といえます)。
そして何より、あなたは30代です。シビアなことをお話ししますが、婚活市場では男女問わず年齢は若いほうが有利に働く傾向があります。当然、人気な男女ほど相手を選びがち。となると、あなたがよいと思った男性があなたを選ぶとは限らないのです。
だからこそ、この場合において大切なことは良好な関係を築けそうな男性を探すことではなく、たとえ少しくらい難がある男性が相手であっても、良好な関係が築けるようあなたも努力すること。そして相手を改善・教育していくことです。
言い換えれば、相手頼みではなく主体的に良好な関係を築く姿勢と能力が必要です。結婚するためにも、結婚生活を維持するためにも自分磨きをしながら婚活に励みましょう。
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