「婚活」「成婚」をメインテーマとし、新たなライフプランを初動からサポートしている、婚活FPの山本です。
今回は30代前半の地方都心部の既婚男性から、「家事負担が多く、妻が疲労困憊になっている。でも自分は毎日遅くまで仕事で家事ができない。子どもを考えると共働きを止めることも厳しく、代行を使うのも躊躇してしまいます」と、共働きにおける家事についてご相談いただきました。
当人は年収500万円、奥さんは年収300万円。先々のお金を考えると共働きは止められず、同時に代行も躊躇し、しかしその結果として子作りも躊躇してしまっているそうです。近くに頼れる親兄弟や友人もいないとのこと。
余裕のなさが思考を固めていますね…。まずは強引に有給でも取って休息を取り、リフレッシュしてから対策を考えましょう。
共働きをしながら家事を分担するための「必要経費」
さて、まずは基本ですが「現在が壊れたら未来は迎えられない」。もう少しリスクや計画性も考えてみましょう。
お金を考えて共働きが止められない様子ですが、奥さまが体を壊せば強制的に無職になります。あなたの長時間労働も事情は同じです。
最悪、夫婦そろって失業しかねません。そうなれば、未来などないも同然といえます。
なので、この対策への支出は必要経費です。まずはやはり代行を検討してみましょう。
また家事のなかでも食事が特に大変な傾向なので、ここを毎日とは言わなくても週に何度か外食や宅配、お弁当を購入するなどもアリかと思います。
幸い、いまのところ金銭的な余裕はありそうですし、その余裕を心や体にも配分するとよいでしょう。
そのうえで、やはりライフプランが必要です。私から見れば盲目的に将来が不安になっており、だから怖くてお金が使えない状態に陥っています。しっかり先々の必要なお金を数値化して、目先で使えるお金もちゃんと把握しましょう。
家事の程度を落とす
さて、並行的に大切なことなのですが「家事の程度を落とすことも考えよう」。あわせて転職など、総合的な判断が大切です。
少しでも、家が汚れているのはダメですか?コミュニケーション不足によって、お互いに「相手が家事が不十分だとイヤだろう」と考え、延々と家事の程度を落とせないことがあります。
または、「いつ誰が来るかわからない」などの世間体を気にしすぎる場合もちらほらと…。
それは、夫婦が体を壊しそうになっていてもなお続けるほどの価値があるのでしょうか?
また、家事分担もできないほどの長時間労働…子どもが生まれたら、育児も妻任せですか?そうなれば、ほぼ確実に奥さまは倒れると思います。いまのうちに転職を考えるのはいかがでしょうか?
あるいは、子どもを含めた将来設計を耐えられる程度まで諦めるのも対処法の一つです。
家や子ども、老後の安泰…色々とお考えでしょうが、望むほどに努力が必要になってしまいます。
たとえ人と比べて下回る願望になるとしても、できる努力量や経済力は夫婦次第です。それに収まる範囲で願望を持つことも大切。ムリに世間に合わせず、個別に考えましょう。
いずれにせよ、いまの状況は長続きしないと思います。闇雲な努力ではなく、現実的な対処が必要です。冷静に夫婦で話し合い、相応の手段を取りましょう。
将来だけでなく、いまも楽しもう
家事の偏りで妻が倒れそう…。たしかにいまや共働きが必須な時代ではありますが、あわせて共に家事を分担することも必須です。もう少し具体的に奥さんを支えましょう。
また、将来に備えることも大切ですが、いまを楽しむことも大切なことです!いまを楽しむためにもライフプランで数字管理し、計画的に賢くお金を使っていきましょう。
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