クリスマスデートでまさかの「同伴」
最後に話してくれたのはDさん(24歳)。昨年付き合っていた彼氏とのクリスマスデートでとんでもない経験をしたといいます。
「こんなご時世だし、クリスマスデートはしたいけど、できれば人の少ないところがいいよねって話をしていて…初めてのお泊まり旅行をすることになりました。行先は人気の温泉旅館。彼が予約も全部してくれて、当日を楽しみにしてました」
クリスマスイブ当日。Dさんを迎えに、彼が車でやってきます。
「車に乗って驚きました。後部座席に知らない女性が乗ってたんです。『え!?』って思ってたら、『きょう俺の母さんもいるから』って…」
なんとクリスマスの温泉デートに彼ママが同伴。びっくりしたDさんは、思わず「なんで?」と聞いてしまったといいます。
「そしたら彼のお母さんが『結婚前のカップルがお泊まりなんて不健全ですから、見守りに来たんです』って。もう社会人ですよ?高校生じゃないのに、嘘でしょ…と思って。彼も一言『驚かせてごめんね』って言って終わり。そのまま旅館に向けて車が出発しました」
車内はなんとずっと無言。たまに会話があると思いきや、彼が母親と話すだけ。彼が気を利かせて話しかけてくれても、Dさんはどう返事をすればいいのかわからず「うん」としか言えなかったそう。
「驚きとか戸惑い?怒り?なんていうか、感情がぐちゃぐちゃで…スマホもいじれない雰囲気。しんどすぎて、途中寄ったSAのトイレで母親にメッセージを送りました」
そのときはただひたすら「この場から逃げ出したい」という一心だったというDさん。そんな彼女がトイレを出ようとすると、すぐに母親から電話がかかってきました。
「そしたらすぐに電話をくれて『お父さんが危篤だとかなんでもいいから理由つけて帰ってこい!いまから迎えに行く!』って言ってくれました。私がそんなの言えないよって言ってたら、お母さんが『彼に電話を代わってくれ』って。何を話したかわかんないんですけど、彼は納得したらしく『来れそうになったら連絡して、先に温泉行ってるね』って、私を置いて母親と2人で温泉に向かいました」
そしてすぐに迎えに来てくれた母親の車で、Dさんは帰宅します。
「デートに母親同伴なんて絶対変だし、結婚したらいちいち文句言ってくるめんどくさい姑になるのが目に見えてる。別れた方がいいって、お母さんはキッパリ言ってくれました。その時点で私も彼にドン引きしていたので、そのあとすぐにお別れのメッセージを送り、無事に別れることができました」
危機一髪、彼の母親同伴の温泉旅行デートを回避し、別れも決断できたDさん。しかし数日後、彼からまたとんでもないメッセージが届きます。
「『俺の母さんが、あの子は別れて正解だよって言ってたよ。礼儀もないし愛想もないって。直した方がいいよそういうところ』と、彼から連絡が来ました。もう笑うしかないし…別れてよかったなと心から思いましたね」
ありえなすぎるクリスマスデートのエピソードに、筆者も開いた口がふさがりませんでした。
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