「覚悟」の家庭内別居
「妻は自己愛が強いというか、自分の思い通りにならないと泣きわめいて実家に戻り、両親から俺に電話がかかってくることが度々あって困っていました。
機嫌がいいときは普通に暮らせるのですが、気がつけばいつも妻の顔色をうかがうような生活になっていて、子どももいないし離婚したいなと思ったこともあります。
あるとき、クリスマスの限定品をプレゼントにねだられたのですが、値段が高くて『ちょっと難しいかも』と答えました。
ちょうど車検の時期でそっちにも出費の予定があるのは妻も知っていたので、無理は言わないだろうと思っていたら『限定品でいましか買えないのに!』とまた妻は叫びだし、『大事にしてくれない』『親に相談する』と言い始めてうんざり。
妻の両親は、娘が些細なことで大騒ぎしては俺を叱るように頼むことに辟易しており、『頼むよ』と言われるのもストレスでした。
家計を無視して一方的に俺を責める妻に堪忍袋の緒が切れて、『君がしていることはモラハラだ。自覚がないなら実家でもどこでも行けばいい』と言い捨てて寝室にこもりました。
妻はすぐ家を出たようで、それを確認してから子どもが産まれたとき用に空けていた部屋に自分の荷物を運び込み、家庭内別居ができるよう準備。
その日の夜になって妻の父親から電話が掛かってきて、『あしたにはそちらに返すつもりだ』と言われたので『俺はもう我慢できません。帰ってきても別々に暮らすつもりなので、そう伝えてください』と答えて切りました。
次の日の夕方に妻は帰ってきたけれど、俺のものが全部消えた寝室を見てどう思ったのか、リビングで顔を合わせても無言で睨みつけてくるのが気分悪かったです。
食事は自分で作って部屋に運び、洗濯も自分のぶんだけやって放置、リビングには行かずほとんど自室で過ごしています。
妻の気配はするけれどどうでもよく、何も言ってこないのを見ると俺の覚悟は伝わっていてそれなりに堪えているだろうなとは思います。
自分のモラハラが招いた結果であること、自分が変わらない限りいずれ離婚になるだろうことを、妻にはきちんと考えてほしいですね」(男性/35歳/公務員)
わがままが叶わないと大暴れする幼稚な妻にとって、夫が初めて見せる拒絶の姿勢はどう映るのでしょうか。
家庭内別居は、物理的な距離が近いだけにいっそう嫌悪される気配が近くなり、精神的なダメージを負い続けます。
その事態は自分が呼んだもので、反省と改善がない限り変わりません。
配偶者を尊重しない人は、いずれ自分が苦しくなる現実を招くことを、しっかりと自覚する必要があります。