子ども部屋おじさん・子ども部屋おばさん、略してこどおじ・こどおば。今回は、そんなこどおばに悩まされているという3人のエピソードをご紹介します。
なかには「こどおばじゃないのに、こどおばと言われてしまう」という悲痛な悩みを抱えた人も…。さっそく3人の悩みを伺ってみましょう。
「お金の使い方が極端な姉が心配…」(Aさん/38歳)
「今年42歳になる私の姉は、実家で両親と共に暮らしています。私は県外に住んでいるので、両親の近くに姉がいることにとても感謝しています。でも、たまに心配になるんです…」
そう話してくれたのは、Aさん(38歳)です。8歳と5歳の2人のお子さんと、3つ年上のご主人との4人家族。
県外に住んでいるためなかなか帰省は頻繁にできないものの、お盆やお正月、長期休暇には積極的に実家に顔を出していると言います。
「姉は昔からキャラクターもののグッズが大好きで、いまでも通勤鞄にぬいぐるみのキーホルダーをつけています。
部屋は中学生のころからほとんど変わらず、ところせましとぬいぐるみが並べられている状態。
好きなキャラクターの限定アイテムが発売されるとわかれば開店前からお店に並び、全種類ゲットするほどの熱狂的なファンです。
それ自体は、趣味を楽しんでいるんだなと思えば全然おかしなことではないと思います。ただ…」
Aさんがお姉さんに対して悩みを抱えているのは、その「お金の使い方」でした。
「趣味に使うお金をまったく惜しまないんです。多分給料の全額を趣味につぎ込んでるんじゃないかな。実家には家賃も生活費も払っていませんし、貯金もほとんどないと言うんです。
そのうえ口癖は『私、お金ならあるから!』です。これって本当にお金があると言えるんでしょうか。まるでお小遣いをもらったらすぐに使ってしまう、計画性のない子どものようで…」
さらにお姉さんへの悩みが続きます。
「趣味にばかりお金を使うせいで、それ以外のものには無頓着といいますか。洋服に穴が開いていても、バッグが擦り切れてボロボロでも、下着のゴムが伸びきっていても、まったく気にしません。
何年使ってるの?と聞けば『10年!私は物持ちいいからさ~』と笑って返されます。母親が見かねて買い直すこともあるほどです。
この間驚いたのは、趣味にお金をつぎ込んだせいで友人の結婚式のご祝儀が払えず、親にお金を借りたと聞いたときですね。ドレスも靴も親が買ったと言います」
計画的にお金を使えないお姉さんに対してAさんはこう言ったそう。
「一度はっきり伝えました。もう成人して何十年も経ってるんだから、お金の使い方ぐらいしっかりしないとって。
でも姉は『実家暮らし羨ましいんでしょ?』と聞く耳持たず。年老いていく両親の懐に、これ以上迷惑をかけないでほしいです」