現役カウンセラーの本橋良太です。「どうすれば人間は本質的な幸せにむけて出発できるのか?」をテーマに、心の問題で苦しむ方たちにむけてその対処法を『メンタルケア 心の119番』で伝授しています。
今回は、人生が幸福でいるために「人間関係でするべきとあること」についてお話します。
人間の幸福とは
人間の幸福はとてもシンプル。
幸福な人と縁を結び不幸な人とはつき合わない。この生き方だけで十分、人は幸福になれます。人間関係は厳選すること。それに限ります。
この人間の世界では出会いを重要視する人はいても、人と別れることを重要視する人はとても少ない。
もちろん出会いも大切です。しかし、別れも同じくらい大切です。
別れる力がない人。捨てる力がない人。離れる力がない人は、出会う力も同じくらい弱いのです。
出会いは別れであり、別れは出会いなのです。
ただ一つの大きな問題は出会いよりも別れのほうが人は、エネルギーを多大に消耗します。結婚するのは簡単でも、別れるのは難しいですよね。
なぜ別れのほうが大変なのか?それは「別れる・捨てる・離れる」という行為は自分の未来を信じていないと、決してできない選択だからです。
それは、執着の心に関係しています。執着の心は、自己無価値観から生じます。自己無価値観は自愛が欠乏すると誰でも疾患します。自愛の無さが執着する心をつくり、その心は「別れる・捨てる・離れる」という行いを拒否するのです。
ただ家でもわかるとおり、不要なゴミを捨てないとゴミ屋敷になっていきます。実は、この世界では人間ゴミ屋敷のような人がとても多いのです。
ゴミは無価値なものです。無価値は、無価値を100%引き寄せます。価値は、価値を100%引き寄せます。
自分の人生にとって不要なものを捨てないと、心のなかにゴミがたまっていくので、無価値の程度が深刻になります。
その結果、人生を不幸にするものはどんどん寄ってきて、幸福にするものはどんどん遠ざかっていくのです。
別れないからです。捨てないからです。離れないからです。一番最悪な問題は、不要な物に囲まれることではありません。一番最悪なことは不浄・不幸・不誠実な人と縁が切れない問題です。
ただ多くの人が自分自身にとって、不要・不浄・不幸・不誠実な物や人と交際しながら幸福を願っています。それは100%無理です。
必要・清浄・幸福・誠実な物や人は価値が高い存在にやってくるからです。しかし95%くらいの人が「捨てない」で幸福を待っています。
人間のなかの5%は自己価値を上げて幸福を確実に引き寄せているのです。彼ら・彼女らに共通していることは、別れる力・捨てる力・離れる力を発揮していることです。