よい関係を築くコミュニケーション
こちらから積極的にコミュニケーションを取っていても、相手の反応がイマイチなときには「相手の関心がどこにあるのか」を見つめなおしてみる必要もあります。
相手がこちらの話に関心があるのかどうかの感触は、なんとなくつかめていると思います。
「そうですよね」とサラッと返してきたり、つくり笑いをされているときには手触りとしてはイマイチということになりますね。
相手から「もっと知りたい」と話が深まっていくときや表情が真剣になっているときなどには、関心を引き寄せていると判断できるでしょう。
基本的に相手はいきなりあなたのことに関心を示すわけではなく「自分のことをわかってくれる人」だからこそ、信頼してくれるところがあります。
いきなり自分のことを話し続けるのは、NGです。
相手の興味関心がどこにあるのかを探りながら、相手が話したいことを話させてあげるように誘導してあげるのも1つの方法でしょう。
相手から話しやすい関係を作りあげていくためにも、その導線を作り上げることがポイントです。
そこでは必ずしも会話をつくろうとする必要はなく、あなたの価値を伝えていくアプローチが活きます。
あなた自身が「どのような人でどんな考えを持った人なのか」という印象も、普段の接し方から見えてくるものだったりするのです。
たとえば直接的に繋がりはなくても、気配りができるという印象があれば、仕事ができる人と思ってもらえることもありますね。
スピーチの内容が面白かったときには、「ユーモアのある人なんだな」という印象も残ります。
相手に興味関心を持ってもらうまえの、事前の印象がきっかけに繋がるからこそ、最初にどんなセルフイメージを持つのかが大切になってくるでしょう。
これからコミュニケーションを取っていきたい相手に対しても、最初に自分が「どんなセルフイメージを持たせることでインパクトを与えていくのか」を主体的に作り上げていきたいものです。
コミュニケーション時に気をつけるべきポイント
こちらから仲良くしたい人とコミュニケーションを取りたいときに、気をつけたいポイントがあります。
同じ職場で気さくに話してくれるお相手がいたとき、「もしかしたら気があるのかもしれない」と思ってしまうこともありますよね。
相手からすれば「気さくな関係で話をしたい」と思っているだけの関係なのかもしれません。もともと気さくな性格の人であることもあるので、その見極めには難しいところもあるでしょう。
人は「周囲にどのように見られるのか」を意識し、ヨコの繋がりを大切にするところがあります。
とりとめのない会話であったとしても、ヨコの繋がりを大切にしようとする意図もあります。でもいい意味で、鈍感であることはプラスになることもあると思っています。
相手に気があるのではないかと思ったときに、相談されることが多くなれば、脈ありの可能性もあるかもしれません。
「この人なら安心できる」という信頼感を持たせられることができれば、会話の流れも変わってくるからです。
相手がシャイな人であれば必ずしも積極的になるわけではないからこそ、その本音の部分を掴むことが大事になってきます。
「これまでの相手の話のトーンが変わった」など、ちょっとした変化に気がつくことが大切になってくるので、普段からの差を取るという感性の持たせ方が大きなポイントになるでしょう。
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