こんにちは。韓国在住歴9年目、会社員兼ライターのヘリです。
突然ですが、みなさんは「MZ世代」という言葉をご存じですか?「Z世代なら知ってるけど、MZ世代は聞いたことがない!」という方が多いはずです。
MZ世代は、いま韓国で若者を指す言葉として使われています。
今回は韓国に長年住んでいるMZ世代の筆者が肌で感じる「日本と韓国の若者の違い」についてご紹介します!
「MZ世代」とは?
MZ世代とは、韓国でミレニアル世代とZ世代をまとめて指す言葉です。
定義がはっきりと決められているわけではありませんが、ミレニアル世代は1980年初め〜1990年初め、Z世代は1990年半ば〜2000年初めに生まれたの人のことです。
そのためMZ世代となると、2023年基準で大体10代〜40代という広範囲な年齢の人を指すことになります。
ただ韓国のメディアなどでは「いまの若者」という意味で使うことが多く、実際には20代〜30代をのことだと認識している人の方が多い傾向にあります。
「MZ世代」の特徴は?
MZ世代は集団よりも個人の幸せ、商品よりも特別な経験を重視する世代です。
未来よりも現在を重視し、お金を存分に使って見せつけるFLEX(見せびらかす、格好つける、自慢するという意味)や「人生は一度きり」というYOLO(「You Only Live Once」の略)が韓国でも流行しました。
また物価が高くなっても給料が上がらず、色々なものを諦めているため「Nポ世代」とも言われています(ポは「ポギ」という韓国語で「諦め」という意味の単語の略)。
諦められているのは、主に結婚や出産、恋愛、不動産、人間関係、夢などです。これは「欲がない」と言われる日本のさとり世代と似ていますね。
韓国で人気のお笑い番組「SNL」のコーナーで「MZオフィス」があるのですが、MZ世代の特徴をうまく表現していておもしろいと韓国人に大人気です。
イヤホンやヘッドホンを常につけて仕事をしているのですが、私の会社でも3分の1は常につけています。
日本と韓国の若者の違い
筆者が長年韓国に住んで肌で感じた「日本と韓国の若者の大きな違い」は、やはり政治に関心があるかどうかです。
日本の若者は政治に関しては無関心な人が多いですが、韓国の若者は政治にある程度関心を持っています。
政治的な運動に参加したり、選挙時には必ず投票に行って投票した証拠をSNSにあげたりもします。
韓国に「ギャル」や「ヤンキー」はいる?
若者といえば、ギャルやヤンキーなどの特徴を持つ人たちもいますよね!韓国にはギャルやヤンキーはいるのでしょうか?
ギャルという概念は韓国にはありませんが、ヤンキーは「ヤンアチ」という同じような人たちがいます。
韓国でのヤンキーは、女性はスカートやズボンが極端に短く露出が多い服を着て、タトゥーをし、クロックスやオニツカタイガーなどを履いているイメージが強いです。
男性の場合は、体にぴったりくっつく服を着て、タトゥーをし、ブランドのクラッチバッグを持っています。
ヤンキーの集まりは「イルチン」と言い、不良行為を行う学生のことを主に指します。
イルチンは学校で影響力の強い集団であり、いじめや暴力を行うこともあるため、芸能人がイルチンだった過去が暴露された場合は芸能界から追放されるのです。
日本と韓国の若者の共通点
日本と韓国の若者の共通点は、お互いの文化に好感を持っているところです。
2023年は特に、韓国の若者の間で邦画やJ-POPなどの日本文化が流行っています。日本でも韓国文化が流行っていて、文化面で深く交流し合っていることがわかりますね。
そんなお互いの文化が大好きな両国の若者のおかげで、これからの両国の関係もどんどんよくなっていくといいですね!
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