6歳差の姉弟を育てるママライター、EMIです。
突然ですが、子持ちのママに質問です。「あなたは、子どもをもう一人ほしいと思いますか?」
少子化問題が騒がれるなか、「さらに子どもを産むこと」をためらっているママが多いようです。
明治安田生命保険が6歳までの子どもがいる男女に「子どもを望む気持ちについて」アンケートを行ったところ、子育て世帯の約4割が「子どもをさらにほしいとは思わない」と回答しました。
子どもをほしいと思わない理由で「経済的な理由」が多く挙げられましたが、そのほかの理由として「子を持つことによって変化する女性の幸福度」が関係しているのではないかと感じました。
私がそのように感じたのは、ある研究結果を見たからです。そして、その研究結果を見て私は、「女性の幸福度が少子化にも少なからず、影響を及ぼしているのではないか」と考え始めました。
そこで、今回は「子どもを持つことと女性の幸福度」の関係について考えていきます。
子どもがいる女性は幸福度が低い!?
昔から「女性の幸せ=結婚して子どもを持つ」と価値観を植え付けられてきましたが、現在は価値観が変化し、女性でもさまざまな生き方を選択する人が増えてきました。
そして、昔から言われてきた「女性の幸せ=結婚して子どもを持つ」という考えを覆す真実が明らかになったのです。
驚くべきことに、子どものいる女性のほうが、子どものいない女性よりも幸福度が低いということが、拓殖大学准教授の佐藤一磨教授の「子どもの有無別の既婚女性の生活満足度」の調査によりわかりました。
私は、2人の子どもを持つママとして、この結果にには考えさせられました。
子どもを持つことによって得られる幸せや喜びは、大きなものです。日々子どもと過ごし、成長を見るなかで多くの幸せを感じられます。
しかし、一方で子育てで自分に余裕がなくなり、マイナスの感情をいだくことも少なからずあるのです。
子育ては、精神的にも肉体的にも負担がかかります。自分に余裕がないと、子どもにイライラをぶつけてしまったりすることも日常茶飯事。
そんな自分に自己嫌悪になり、「この子は私がママで幸せなのだろうか…」と考えてしまうことも…。
現在は、ワンオペ育児、仕事をしながら家事・育児の両立、介護と子育ての両立など、女性にかかる負担が大きすぎます。
そして、子どもを生むことによって環境の変化を強いられるのも事実。
出産によって、キャリアを諦めたり、やりたいこと、挑戦したいことをセーブしたり…。そういった背景がこの調査結果にも現れているのではないかと考えてしまいました。