6歳差姉弟を育てるママライターEMIです。
両親の介護の経験をもとに、介護に関する情報をお届けしています。
突然ですが、みなさんは自分の親の介護についてどのように考えていますか?
できることなら、自分が親の介護をしたい。いままで育ててもらった恩に報いたい。そのように考えている人が多いのではないでしょうか。
私も、最初はそのように思っていました。しかし、両親の介護をするなかで感じたことは、介護は「気力・体力・お金を容赦なく奪われる」ということ。
自分一人で両親を介護しようとすると、肉体的にも精神的にも疲弊してしまいます。
今回は、一人っ子の私が両親の介護をするなかで感じたことお伝えします。
一人っ子の私が両親の介護と向き合って感じたこと
私の両親は、ほぼ同じタイミングで要介護状態になりました。そして、両親が要介護状態になったのは、私が第1子を妊娠中のころ。
母はアルツハイマー型認知症になり、父はパーキンソン病で昨年の夏に亡くなりました。
一人っ子の私は、頼れるきょうだいがおらず、ひとりで両親の介護をすることになりました。
両親の介護と向き合うなかで私が感じたのは、介護は「お金」と「マンパワー」のどちらかがないと成り立たないということ。
最初は介護サービスを利用しながら、東京から実家のある山梨に帰省して介護をしていました。
しかし、両親の病気が進行するなか、育児と仕事を両立しながら、さらに両親の介護をひとりでするのには、限界があると感じたのです。
家族である自分が介護できないとなると、マンパワーを確保するために外部のサービスを利用するか、介護施設を検討せざるを得ません。介護サービスの利用だけでは、成り立たなくなってきました。
外部のサービスを頼むとなるとそれなりにお金はかかりますし、施設に入居させるとなるとさらに資金が必要になります。
言い方は悪いのですが、親の介護で頼れる身内がいないなら、お金を払ってマンパワーを確保するしかないのです。
私は、両親の介護をすることに限界を感じ、悩んだ挙句、両親に自分の自宅近くのサービス付き高齢者住宅に入居してもらうことにしました。
両親を施設に入居させることができたのは、幸いなことに両親に貯蓄があったからです。
もし、両親にお金がなかったら…
もし、両親にお金がなかったら、心身ともに疲弊していたと思います。
そして、仕事を辞めなくてはならない状況まで追い込まれていたかもしれません。
介護費用がない場合、公的制度を利用すれば、少しは負担を減らすことができるのではないかと考える人もいるかもしれませんが、公的制度の利用するためには、指定の条件をクリアする必要があります。誰でも利用できるわけではありません。
そうなるとやはり、両親がお金を持っているか持っていないかで、介護にかける負担が変わってくるのです。