どれだけ仲良く暮らしている夫婦でも、生活の中でふと「離婚したい」という思いが頭をよぎることがあるかもしれません。
もともとは他人同士だった2人ですから、相手の価値観や行動が受け入れられなくなることもあるでしょう。
今回は、実際に「離婚したいと思ったことがある」と答えてくれた5人の既婚者に、離婚したいと思った時の話を伺いました。
つわりで苦しんでいるときに「甘えないでよ」と言われ…
「一人目を妊娠してすぐ、ひどいつわりで苦しめられ、早々に仕事をお休みすることに案ってしまいました。しかもつわりは妊娠後期まで長く続いて、ずっと気持ちが悪く、キッチンに立つとすぐ吐き気に襲われてしまうほど…。
夫のために毎日料理はしていましたが、一度本当に吐き気が止まらず、これ以上料理を作れないと感じるほどつらかった時期があったんです」
そう話してくれた遥さん(仮名/29歳)は、仕事中の夫に一通のLINEを送ります。
「どうしても『きょうは料理をするのがしんどい。出前頼んでもいい?』って内容でした。私は食べるのもきつかったので、帰りにゼリーでも頼もうかなと思ってたんですが…。
夫からの返事は『子どもが生まれるから節約しようって言ってるのに、出前で散財なんてしたらダメじゃない?そこは頑張らないと!甘えないでよ、もっと自分に厳しくなってね』というもの。
いくら夫が男性でつわりの苦しさがわからないとはいえ、料理ができないほどつらいって言っている人にその言い方はなくないですか?ショックで離婚が頭をよぎりました」
産後の乳腺炎で苦しんでいるときも、「大げさすぎ」と笑われたんだそう。それ以来具合が悪くても夫に話すことはないと遥さんは話しています。
義実家でいやがらせにあったとき「お前が悪い」と責められた
「結婚してしばらくしてから、私の名義で一軒家を建てました。収入が夫の倍あるからなのですが、その行動が義実家にしてみれば『夫のプライドをズタズタにした最低な妻』に見えたそうで、徐々にいやがらせが始まっていったんです」
そう話してくれたのは、外資系企業に勤めるバリキャリワーママの奈美さん(仮名/35歳)。2人の子どもがおり、長男が小学校に進学するのと同時に家を買ったんだとか。
当時、夫自体は奈美さん名義でローンを組むことに、そのときは異を唱えてなかったそうです。
そして義実家からの具体的な嫌がらせの内容が、集まりがあっても昼ごはんを用意しない、子どもと奈美さんの話には耳を傾けず無視、親戚の前で奈美さんのことを貶しまくる…という、稚拙なものばかりでした。
「最初は無視していましたが、子どもにまで被害が及ぶのはおかしいと思い、夫に相談したんです。でも夫は、『俺より稼いでるお前が悪いんだから文句言うな。我慢しろ、呼ばれるだけいいと思え』と言い出したんです。
夫のプライドのことを考えても、『私が悪かった要素ってどこなんだろう…?』と疑問で仕方がありません。それに義実家からの嫌がらせに対して『お前が悪い』と妻を攻めるような夫には幻滅しました。
いまでも義実家の肩を持つことのほうが多いので、離婚できるならしたいなと思ってしまいます」