接客業をしていると、いろんなお客さんに遭遇します。なかには「嫌だなぁ」とついつい感じてしまうようなお客さんも…。
そんな人にならないためにも、今回は筆者の周囲で聞いた「嫌な客」エピソードをご紹介します。
「お姉さんのおすすめ何?」と聞いてくる
「ファーストフード店でバイトしていたとき、キャンペーン商品をおすすめしてから注文を聞く、という流れがありました。キャンペーン商品には『1日目標何個!』というノルマみたいなものもあって、頑張って達成しようとみんなで頑張ってました。そんなときに、『で、お姉さんのおすすめは?』と聞いてくるお客さんが嫌でしたね…」
おすすめ商品は最初に伝えているのに、それとは別に個人のおすすめを聞いてくるお客さん。
当時大学生だった小雪さん(仮名/25歳)は、それに対して次のように答えたと言います。
「『キャンペーン商品がおすすめです!』って言いました。そしたら『いやいや、お姉さんのおすすめよ?』ってしつこくて。結局、『このハンバーガーも好きですね』ってすすめたら、全然違うハンバーガー買っていきました。おすすめそこまで聞いといて頼まないんかい!って叫びそうになりましたよ」
しかも、こういう客に遭遇したのはファーストフード店だけではないようで…。
「そのあと居酒屋でバイトしたときも同じようなことがありました。居酒屋は酔っ払ってるのでタチが悪いですよ。『どのお酒がおすすめなの?』『お姉さん、奢るから飲もうよ』『お姉さんが一緒に食べてくれるなら食べるよ』って…で、散々話聞いといて、結局おすすめしたものは何も頼まない。頼まないなら聞かないでほしいです」
「これどうやって作ってるの?」とレシピを聞いてくる
続いて話を伺ったのは、大学生のころに個人経営の洋食屋で働いていたという梨子さん(仮名/23歳)。
主にホールスタッフを担当していましたが、そのときに出会ったという嫌な客のエピソードを語ってくれました。
「『この料理のレシピ教えて、家で作るから!』と言ってくる人が嫌でした。おいしかったからこそ言ってくれるのは私も嬉しかったですし、調理スタッフやオーナーも嬉しいと思うんですけど、詳しいレシピを聞いて家で食べるって…もうお店には来ないってことじゃないですか。『何が入ってるの?』と、具材を聞いてくる人はいいんですけどね、細かいレシピまで聞くのはちょっと…」
それでも大体の客は、「オーナーしか作れないんです」「秘伝のレシピでして」などと言えば引き下がるんだそう。
しかし、梨子さんは一度強烈なお客さんに遭遇してしまったそうです。
「いつものように秘伝のレシピなんですって言ったら、『ケチくさい!大したことしてないから教えられないんでしょ、クックパッドで調べるからね!』と怒鳴り出した人がいました。どうぞご勝手にと思ってたら『それでおいしくなかったらあなたがたのせいですからね!教えてくれなかったせいでまずくなったって、口コミに書きますから!』と言い出したんです。
そんなことで低評価をつけられるとかたまったもんじゃないですよね。でも教えるわけにはいかないので、申し訳ございませんしか言えず…。数日後、『クックパッドで作った方がおいしかった』って星1評価がつけられてました。まずくてもおいしくても低評価つけるんじゃん…って、みんなで呆れちゃいましたね」