施術中にあれこれプライベートな話を聞いてくる
「脱毛の施術中はお客さまと1対1ですし、会話が好きなお客様だとお話も弾みます。私もお客さまとお話しするのが好きなので、楽しみにしているところではあるのですが…やはりお客さまと店員という関係です。あまりにもプライベートなことをずけずけ聞かれると困ってしまいますし、こっそり担当を変えてもらうこともあります」
気まずそうに話をしてくれたのが、人気チェーン店のサロンスタッフをしているという芽衣子さん(仮名/24歳)。
どれだけ仲のよいスタッフでも「これはさすがに聞けないな」という質問は誰にでもあるはず。
しかし人によっては、スタッフの気持ちを一切考えず、ズケズケといろんな話を聞いてくる人がいるんだそうです。
「いままでで一番嫌だったのは、『VIO脱毛してて、彼氏になんて言われましたか?』っていう質問。そんなセクハラみたいなこと聞く?って引きました。
単純に『VIO脱毛してて浮きませんかね』『温泉とかで目立ちそうで恥ずかしいのですが』という趣旨の質問ならよくいただきますし、体験談も踏まえてお話しできます。
そういうことならどんどん聞いてほしいんですが、その人は明らかに『彼氏って興奮してましたか?』ってニヤニヤしながら聞いてきて…女性同士だったとしてもセクハラですよ!
そのときは『覚えてないですね~』と言って乗り切りましたが、思い出すたびに嫌な気持ちになります。女性同士だったとしても、質問の内容には配慮してほしいです」
VIO脱毛時のお手入れが…
「VIO脱毛のとき、せめて施術部位の洗浄など、お手入れはしっかりしてきていただきたいです」
そう話してくれたのは、脱毛サロンで働き始めて3年目になるという加奈子さん(仮名/25歳)です。
「ティッシュがついたままの方、匂いがキツイ方、なかには無理だとお話ししているのに生理中にいらっしゃる方…。私たちはただ脱毛をするだけではありますが、やはりお手入れが行き届いていない部位に触れるのは抵抗があります。こんなこと思ってはいけないのかもしれませんが、最低限のエチケットとして意識してきていただきたいです」
VIO脱毛の際は紙パンツを着用していたり、バスタオルで隠して施術を行ったりするため、まじまじと部位を見ることはないのだそうですが、お手入れが行き届いていないときは嫌でも目についてしまうそうです。
「私たちだって見ようと思って見ているわけではないんですが、汚れがひどいとやはりタオルで隠しても見えてしまいますし、匂いはどれだけ覆っても隠せません。生理だって止められるわけではないですよね?『勝手に見たそっちが悪い!』って思う人がいるかもしれませんが、でしたら見えないような配慮もしてきてほしいです…」
自己処理が雑
最後に話を伺ったのは、昨年脱毛サロンを退社したという桜さん(仮名/33歳)。
脱毛サロンのほか医療脱毛や美容クリニックでの勤務経験もある桜さんですが、どの場所でも、脱毛の施術時にはあることが気になってしまったそう。
「脱毛の際は必ず自宅での自己処理をお願いするのですが、自己処理が雑な人はかなり困ります!初回の脱毛で不慣れだとか、背中に手が届かなかったとか、仕方ないことは十分あると思うのですが、腕や足など見える毛の自己処理が雑だとイラッとしてしまいますね。『見える場所なんだから丁寧にやってきてよ!』と思います。手が届かなくて…なんて理由じゃなくて、絶対めんどくさいからですよね?」
わざと自己処理を雑にしてくるお客さんを見ると、イライラしてしまうという桜さん。なぜイライラするのか理由を語ってくれました。
「脱毛の施術の際は、毛が生えているといろんなリスクがあるので、私のサロンでは必ずしっかり剃ってくるようお願いしています。サロンやクリニックによっては、手の届かないところをスタッフが剃るなんてところもありますが、基本的には自分で剃るはず。
シェービングの時間は予約時間に含まれていないことがほとんどなので、自己処理が雑だと施術時間が短くなってしまい、満足いく脱毛結果が得られないかもしれません。せっかくお金を払って脱毛しているんだから、そういうところきちんとすればいいのに…と思いますね」
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