ネットの情報をすぐに信じる人
「いまはインターネットにさまざまな医療情報があふれているので、ちょっと具合が悪いなとか、なんだか気になる症状があるなと思ったら、すぐにみんな検索するじゃないですか。それは全然いいんですけど、ネットの情報ばかり信じて、病院の診断を全部『嘘だ』『ヤブ医者だ』という患者が嫌ですね」
そう話してくれたのは、先ほど話を伺った麗華さんと看護学校からの友人だという真澄さん(仮名/34歳)です。
「出した薬に対して『このほうがいいってネットで書いてました』とか、本当にやめてほしいです。こちらは症状や体質に合わせて一番合う薬を選んでるんですよ。ネットはあなたの症状を正しく診断してますか?と。挙句の果てに『薬はよくないってネットに書いてたので飲みませんでした!』と、一切服薬を行わない人まで…。じゃあ病院来ないで自分で治したらどうですか?と言いたくなってしまう。別に飲みたくないなら飲まなくていいですけど、それで『全然治らない』って病院に来られても、そりゃそうでしょうねとしか言えませんよ…」
情報があふれているからこそ、参考になることもありますが、看護師や医師にとっては困ることも少なくないようです。
私たちも、正しい情報を手に入れることの大切さをいま一度確認したいですね。
待ち時間が長いと怒鳴り散らす
「私が嫌なのは、待ち時間の長さに文句を言う人ですね。特に、検査をしなければいけなくなって、それにいちいち文句を言う人。たかが10分レントゲン室が開くのを待っているだけで、『私忙しいんだけど!なんでこんなことしなきゃいけないの!?』って怒る人。必要だから検査するんですよと、生活習慣が原因でそうなっている人に対しては特に『自業自得じゃん!』と言いたくなっちゃいますね。口が裂けても言えませんけど…」
そう話してくれた夏美さん(仮名/27歳)ですが、待ち時間が長いのはたしかに申し訳ないなと思う部分もあるようです。
「別に待たせたくて待たせているわけではありませんからね。具合が悪いのに待ってくださっている方にはいつも申し訳ないな…と思います。でも、患者さんそれぞれ症状が違いますし、ちゃんと丁寧に診察しないといけませんし、検査しないとわからないことだってあるかもしれない。待ち時間を気にして、一人ひとり短時間で診察するなんてことはできないんです」
そういう事情があるのは、患者側も理解しなければいけないことかもしれませんね。