それがすべてではないけれど、抱き合うことは気持ちの確認であり、肌の触れ合いを重ねて育つ愛情や信頼は確実にあります。
「恋人とレス」の状態は、好きで付き合っているはずなのに求められる自分を知る機会が減っていけば、交際を続ける自信が揺らぐもの。
かといってレスを理由に別れることが正解なのかどうか、「もう少し様子を見たほうがいいのかな」と葛藤も抱えてしまいます。
レスなら別れるべきかどうか、どこで判断すればいいのでしょうか。
「求めてこない彼氏」へのストレス
付き合いはじめのころはデートのたびに求め合っていたけれど、交際の期間が長くなるにつれベッドで過ごす時間が減っていくのを見れば、「ふたりの関係が落ち着いてきた」と受け取ることもできます。
問題なのは「自分はその気があるのに彼氏のほうが応えてくれないとき」で、ベッドに行く雰囲気を作ってもかわされるようなことが続けば、愛情を疑ってしまいますよね。
それ以外では楽しく過ごせているとしても、深いスキンシップを避ける彼氏にストレスを感じるのは当然。
寂しい気持ちを伝えたくても、「そればかり考えていると思われたくない」など、言い出しづらいのもたしかです。
それでも、レスは放置していれば気持ちの溝が深まるばかりになり、改善が望めないのなら別れることも自分のためと言えます。
「レスくらいで別れるのはどうなの?」と悩む女性は実際に多いですが、どんな基準で判断すればいいのでしょうか。
「求めてこない彼氏」と別れるべきか、見極める点とは
1.レスについて話し合いができるかどうか
レスはふたりの問題であって、片方だけの努力で何とかできるものではありません。
彼氏が「自分は別にストレスはない」とレスの状態を肯定しても、女性のほうが寂しさを抱えているのなら、ふたりで向き合って解決するべきことです。
「自分さえ我慢すれば関係は良好だから」と考える女性がいますが、気持ちを抑圧しないといけないようなつながりでは、自分が向ける愛情が育ちません。
ふたりの関係を前向きに続けたいのであれば、レスの状態について不満や寂しさがあることは、しっかりと伝えることが重要。
そのとき、こちらの気持ちをきちんと受け止めて自分の気持ちも話してくれるならいいですが、まともに取り合わなかったり「こっちが悪いと言いたいのか」と責めたりするような彼氏だったら、交際を考え直す機会です。
レスであることより、ふたりの問題を正面から話し合えない彼氏とは、いずれ別のことでも気持ちのすれ違いが重なっていくと考えましょう。
2.レスを改善しようとするかどうか
レスの状態について話し合えたとして、こちらはまたベッドで抱き合える幸せな時間がほしいと思っていても、彼氏のほうが「いまさらそんな気になれない」「プレッシャーになる」など否定的な気持ちのときは、やはり関係を続けるのは難しいといえます。
「なくてもいい」と思っているのが片方だけなら、もう片方は我慢するのが当然のお付き合いになるからです。
欲求不満を抱えるような交際が、幸せとは思えないですよね。
たとえば彼氏のほうにその機会を持てない理由があるのなら、それを打ち明けてもらってふたりで乗り越えていくのが、絆でもあります。
レスについてどう思っているのか、それを改善する気持ちがあるか、「一緒に努力していく」ことが叶うかどうかが、交際の続行を見極めるポイントです。
3.今後のふたりについて、前向きな気持ちがあるかどうか
レスの状態が苦しいことを打ち明けたら、それ以降彼氏の態度がよそよそしくなりぎくしゃくした空気が流れるようなら、別れを検討するのが吉。
彼女がデリケートな悩みを抱えていることを知って距離を取るのは、交際について彼氏自身が前向きでないと言えます。
男性にとっても繊細な部分の話なら、彼女の気持ちを知って動揺するのはわかりますが、いつまでも親密度が下がったままで愛情を向けるのは無理ですよね。
レスはふたりの問題であって、彼氏のほうに寄り添おうとする意思が見えなければ、あたたかい愛情は維持できません。
レスで彼女を悩ませていることで自分の不甲斐なさを感じる男性もいますが、次に進む気持ちがあるかどうかが重要です。
自分はお付き合いを続けたいとしても、彼氏のほうに前向きさが見えないときは、別れを選ぶのは決して悪いことではありません。
「レスが原因で別れる」のは恥ずかしいことじゃない
レスで悩む女性には、「これが理由で別れたら、性欲が強い女性と思われそうで怖い」など自分の印象が下がることについて葛藤を抱える人が多いですが、好きな人にスキンシップを求めるのは男女関係なく当たり前にある気持ちです。
好きな人だからその機会を持ちたいと思うのであって、それを否定されて寂しいと思う自分について苦しむ必要はありません。
「レスが原因で別れる」のではなく、実際は「レスを解決できないから別れる」のが事実。
それは恥ずかしいことでは決してなく、愛情の確認が叶わない相手と幸せな恋愛ができないのは当然だと思いましょう。
我慢や忍耐のある関係では気持ちがまっすぐ育たず、ほかの面ですれ違いや衝突が増えることも、忘れてはいけません。
寂しさや悲しい気持ちは素直に彼氏に伝える勇気を、持っていたいですね。
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