こんにちは。韓国在住6年目、日本語教師でライターのHAZUKIです。在韓ならではの生きた韓国情報をお届けします。
今回は、韓国に来て感じた「韓国人が好きな話題」「韓国人が避ける話題」についてお話しします。
韓国人が好きな話題は?
家族の話
日本では、いきなり家族について聞いたりすることってあまりありませんよね。
韓国でも「結婚していますか?」というのは若い世代ではタブーになりつつある質問ではありますが、それでもうえの世代はガンガン聞いてきます。
「結婚しているの?」「ご両親は元気?よく会ってる?」「子どもはいつ?」なんて話題は、挨拶のように聞かれます。
相手も本気で気になって聞いているというよりは、相手を知るのにちょうどいい質問だから聞いてくるというイメージです。
最初こんな質問をされて戸惑ったりもしましたが、「これはただの挨拶だ」と思えば慣れてきました。
家族をなによりも大切にする、韓国文化の表われかなとも思います。
趣味の話
日本に比べて、韓国は意外と趣味を持っていない人も多いです。
小さいころから塾に通い、ずっと勉強して、就活して…ようやく自由になって「で、私の好きなことは何?」と戸惑う人もいます。
最近はコロナ禍で時間が多く、自分を見つめなおす時間が取れたこともあり、趣味を見つけてそれを話したいという人が増えた印象。
「趣味は何ですか?」と聞くと嬉しそうに話してくれる人が多いので、よく聞くようにしています。
韓国人が避ける話題は?
宗教・政治的価値観
韓国は、日本に比べて男女間や世代間の対立が激しいです。
ここ数十年で韓国はかなり急成⻑したので、社会の変化が早すぎたこともあるのではと思っています。
自分はいいと思っている思考でも、隣の人は全く逆の思考を持っている…ということも多いので、職場などでは政治的・個人的思考を話しません。
「後から知ったら実はフェミニストだった」「リベラル派、保守派だった」ということは、社会生活のなかでは話さない方がいいと多くの韓国人が教えてくれました。
筆者が担当している日本語の授業では、日韓の文化の違いを学ぶためにも政治や宗教を主題に話すこともありますが、ほかの韓国人の先生がそれを聞いて「本当に大丈夫ですか?」と心配されたこともあります。
というのも、以前別の先生との授業で政治的な話になって価値観が違うとわかったら塾にこなくなった生徒がいたそうなのです。
授業のときは、筆者の意見ではなく、あくまで客観的な話をすることを徹底しています。
友人同士では政治や宗教の話をすることもありますが、居酒屋などで酒が入ったときに大きな声で言い合っている様子を何度か見たことがあります。
よく聞かれる、個人的に好きではない話題
好きな話題ではないけれどよく聞かれる質問は、「どこに住んでいるの?(本音はいくらくらいのアパートに住んでいるか聞きたい)」「どんな車に乗っているの?」「年収はいくら?」「どこの大学出身?」です。
日本では聞いたら失礼になるような質問でも、韓国では割とふつうの質問のよう。
ただ個人的な感想としては、これらのことを聞いてくる人や気になる人は、自分に自信がない人や自分と比べたい人が多い気がします。最近の若い人や自信がある素敵な大人はあまりしません!
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