長く一緒に過ごすうちにだんだんとその機会が減っていき、気がつけばレスになっている。
向ける愛情は消えていないはずなのに、どうしてベッドで過ごす時間から遠ざかるのでしょうか。
レスは放置しておけば、いずれ浮気や別れなど、ネガティブな現実を招くおそれがあります。
ではカップルがレスになる原因は何なのか、どう対処すればいいのかについてお伝えします。
どんな状況が「レス」になるの?
レスとは、カップルや夫婦が「特に事情がないにも関わらず、しない期間が一定以上続くこと」を指します。
期間の目安は「1カ月以上」だそうで、お互いが同意していない状態が長く続くことが、レスの定義です。
レスであっても恋人に向ける愛情に変化はなく、ずっと幸せな関係を続けられるなら問題はないですが、多くの人がレスには悩まされます。
「ガツガツしていると思われたくない」「こちらから誘って断られたら立ち直れない」など、レスには多くの葛藤がつきまといます。
好きでお付き合いをしているはずなのに、どうして性交渉が生まれないような状況になるのでしょうか。
レスになる原因とは?
実際に恋人とのレスに悩む女性たちに話を聞くと、「仕事が忙しくして時間がない」「彼氏が誘ってくれない」「誘われたときにその気になれなくて断ってからそのまま」など、ベッドで過ごす時間が遠ざかることには必ず原因があります。
お互いが同意した状態とは、自分だけが求めて無理強いをするのではなく、相手も同じ気持ちで抱き合えることであり、片方だけの事情では成立しないのですね。
特に女性の場合は、その気になっても自分から声をかけることに恥じらいや抵抗を覚える人は多く、その機会を彼氏任せにしていることもレスを招く要因になります。
一方で男性の気持ちを考えると、女性と同じく「がっついてると思われたくない」「自分ばかり求めているようで気が引ける」など、その気があっても言い出せない葛藤があるのではないでしょうか。
また、何よりもショックなのは求めたけれど断られたときで、男女関係なくそんな場面を経験すれば「もういい」と諦めてしまうのは当然です。
レスになる原因には、時間のなさや気持ちのすれ違いなどいろいろなものがありますが、根底にあるのは「ふたりの気持ちが揃わないこと」と言えます。
レスになるとどうなるの?
1カ月以上もしない状況が続くと、ふたりの仲はどう変化するのでしょうか。
実際に聞いた声では、「付き合っている意味がないと思ってしまう」「レスであることがストレスになって、会う気がしなくなる」「彼氏の浮気を疑ってしまう」など、交際そのものが不安定になる女性が圧倒的に多いことがわかります。
たとえば自分はレスを気にしていない場合であっても、彼氏が同じかどうかはわからず、別の女性に走る可能性は否定できません。
ベッドでの時間はお互いの愛情を確認する大切な機会であって、それを持てないことは、やはりパートナーに向ける気持ちに影響するのですね。
また、レスで悩む人に多いのが、一度レスになるとその機会を復活させることが難しい状態で、改めて抱き合うことをどう提案すればいいかわからず、そのまま交際が終わってしまうという事態もあり得ます。
レスは放置すれば別れを招くおそれもあるため、まずはそうならないようにふたりの状態を維持することが肝心。
ではレスを防ぐには、具体的にどうすればいいのでしょうか。
レスはこうやって防ぐ!
1.小さなスキンシップを欠かさない
肌を合わせる機会を楽しむことも、大切な時間。
「その気」は触れ合うことから生まれるので、普段からキスなど小さなスキンシップを欠かさずにいると、お互いに流れに乗りやすくなりスムーズに進みます。
一方的に「キスして!」などと押しつけ過ぎると、パートナーにはプレッシャーになるおそれもあるので、さりげなく後ろから抱きつく、肩に顔を預けるなど、ささやかなスキンシップを楽しむ機会を増やしたいですね。
2.その時間を確保する
レスを防ぐには、当然ながらその時間を確保する努力が欠かせません。
仕事や趣味で忙しくても、それとパートナーと抱き合う時間の価値はまったく別です。
時間はあえて作らないと難しいときもあり、たとえば「金曜日の夜はお互いに約束を入れない」など、機会を確保する決めごともいい方法です。
その時間を「抱き合わなくては」と義務感で過ごすのではなく、まずはふたりがリラックスできるのを目標にして、気持ちを解放できる工夫を凝らしたいですね。
3.愛情はしっかりと伝える
レスを防ぐために何より大切なのは、「あなたとその時間を持ちたい」と伝えること。
それは直接的に口にすることだけではなく、普段から「好き」と気持ちを隠さずにいることが、パートナーにとっては勇気を出して誘える大きな信頼につながります。
好きだから付き合っているのが当然だとしても、お互いにどう思っているのかはやはり言葉にしないと届きません。
「好き」「愛してる」の言葉は、そのまま「あなたを受け入れます」のサインになります。
愛情は隠さずしっかりと伝える姿勢が、その機会を自然と作ることを忘れたくないですね。
もしレスになってしまったら…
それでもレスになってしまったときは、改めていまのふたりについて考える必要があります。
何が原因でベッドから遠ざかっているのか、きっかけは何だったのか、そこを正さない限り、いきなりは誘えないですよね。
気持ちのすれ違いから発生したことなら、まずは話し合う時間を作り、そのときのことを振り返って気持ちの差を埋めることが大切です。
「あなたの気持ちを考えずに断ってしまってごめんなさい」「時間を作れなくてそのままにしてしまった」「誘ってくれるのを待っているばかりだった」など、そのときの自分について正直に打ち明けることができれば、パートナーも抱えていたわだかまりを吐き出せ、仲直りが叶います。
重要なのは、レスを解消したいと思っている自分を知ってもらうことです。
レスを解決したいのに「あなたがこうだったから」「私のせいじゃない」など相手のせいにしてしまうと、そこで愛情は途切れます。
何があったにせよ、考えたいのはふたりのこれからです。
ベッドでの時間は、お互いの愛情を確認する大切な機会だからこそ、ふたりの気持ちが揃うことが何よりも肝心。
「これからはこうしたい」と、愛ある性交渉を諦めていないことをパートナーに伝えましょう。
そのうえでパートナーの気持ちも聞き、すれ違いをなくすにはどうすればいいかを話し合えるのが、幸せなお付き合いと言えます。
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