Instagramのフォロワー3.8万人、X(旧Twitter)では10万人を超えるフォロワーを持つインフルエンサーとして活躍し、モデル、グラフィックデザイナー、そして今年5月に起業した経営者としても活動の場を広げている渡辺弓華さん。
「マネキンボディ」がキーワード、人間離れしたそのボディと多くのフォロワーを惹きつけて離さないその魅力を解き明かすべく、お話を伺いました。
2回にわたってお送りするインタビューでは、ダイエットやボディメイクを始めたきっかけや毎日の習慣、ダイエット成功のコツや渡辺さんの今後のビジョンをたっぷりお届けします。
憧れ美ボディ、27歳経営者の素顔
-Instagramのフォロワーが3万人超、X(旧Twitter)が10万人。すごいですね。モデル業やメディア出演をこなしつつ会社経営されたりと色々な顔をお持ちの渡辺さんですが、まずは改めて自己紹介をお願いします。
渡辺弓華さん(以下、渡辺):はい。もともと、15キロ太っていた過去があって。そのビフォーアフターをSNSで公開したことがきっかけで、Xでの活動をスタートしました。
大学生のときにアカウントを立ち上げ、大学卒業までSNSで健康や美容についての発信をしつつ、プロモーション活動もしながら、20歳から個人事業主として活動していました。
モデルのお仕事もやりたいと思っていたので、上京したタイミングでモデルの仕事も始めて。
そうやって個人事業をしていくなかで、「女性として活躍できる場を広げたい」と思い、起業したいという気持ちがわいてきました。当時は「女性起業家ってかっこいいな」くらいの気持ちでしたが、実は大学生のときから起業は視野に入れていたんです。
しかし大学卒業後、ちょうど新型コロナウイルスが流行した時期と重なって、起業の計画は一時ストップしてしまいました。
それから今年の4月まではずっと個人で仕事をしていましたが、思い切って5月に法人化。幅広く活動していきたいと、個人の活動プラス会社も設立してお仕事をさせていただいています。
―Webデザインの仕事も手がけられているそうですね。
渡辺:もともとモデルをやっていた化粧品会社がきっかけです。当時、私はデザインとか全く知らなかったのですが、急にバナーを作ってくれと言われました。「知識がないので無理です」と言ったら、「センスがあるから大丈夫」と。かなりキラーパスを渡されました(笑)。
受けたからにはやるしかないと作ってみたら、デザインの仕事がけっこうおもしろくて。しかもその作品を「いいね」と言ってもらえたんです。以降、こちらの会社のデザインを担当するようになり、徐々にいろんな企業の仕事もするようになりました。
そこからの派生で現在はWebプロデュースもやらせてもらっています。以前から健康や美容という分野で自分の商品やサービスを作りたいと思っていて、それならデザインは絶対に必要なスキル。自分でできるようになった方がいいなと考え、Webプロデュース事業も展開しています。
毎日が勉強で忙しい毎日ですが、もともと好奇心旺盛なタイプなので、新しいことを習得すること自体は楽しいです。
SNSスタートのきっかけは、15キロ太っていた過去
―さて、ではダイエットやボディメイクをはじめたきっかけを教えていただけますか?
渡辺:実は、高校3年生まで太っていたんです。ダイエットのきっかけは、くだらないのですが、当時推していた人のライブです。
ライブハウスってアーティストと観客の距離が近いじゃないですか。もしステージから私を見つけて「可愛くてきれい」と思ってもらえたら、推しと繋がれるんじゃないかと(笑)。完全に下心からでしたけど、そのライブまでに痩せようと思い、ダイエットを始めました。
そのダイエットがうまくいって、はじめの1カ月で3キロ痩せられたので楽しくなって。少し先に高校の卒業式があったので、それに向けてもう少し頑張ろうと思い、続けていったら8カ月で15キロも痩せられたんです。それでモデルをやる自信にも繋がりました。
-15キロ減というと、かなりハードなダイエットに思えます。
渡辺:高校時代、毎日のようにマクドナルド、モスバーガー、ロッテリア…とジャンクな食生活だったので、まず食事を整えました。バランスのいい食事に変えるなど基本的な部分をやったので、最初の3キロまではあまり辛くありませんでした。
でも徐々に誘惑があったり、やる気が出ない時期も出てきて。そこはちょっと「わーっ!」となるときもありましたね(笑)。
激しいカロリー制限のせいで、体重が落ちすぎてしまったときもありました。40キロを切ってしまい、髪の毛は抜けるし、フラフラするしと栄養が足りなくなってしまって。
そんな失敗もあり、試行錯誤をしながら自分に合うダイエット方法を見つけるまでは結構大変でした。
ダイエットから、本格的な「ボディメイク」へ
-その後、純粋なダイエットだけでなく、体を鍛えて積極的なボディメイキングをするようになられたと。
渡辺:そうですね。もともと筋トレは嫌いだったんですけど、やはり痩せていく過程でどんどん体が変わることが楽しくなって、ボディメイクにはまりました。筋トレをすればするだけいい体になれるので、それが楽しくて。
-SNSで昔の写真を拝見しましたが、全然太っているようには見えません。それでも辛辣な言葉があったとのこと。周りの方の美意識が高かったのでしょうか?
渡辺:中学生のときは細かったんです。高校生で太ったのでそのギャップのせいかと思います。多分、写真で見るよりも実物の方が大きかったと思います。
当時はとにかく自堕落な生活をしていました。昼まで寝ていたり、お菓子ばかり食べていたり。自分のことを一切自分でやらなかったので、家族に「トド」とか「大根」とか言われていました。
―なるほど、生活についても含めた家族からの苦言という意味合いもあったのかもしれませんね。
理想の「マネキンボディ」への挑戦
-渡辺さんは「マネキンボディ」というキーワードを掲げていらっしゃいますね。そこにはどんな想いがありますか?
渡辺:「理想の体型は?」と聞かれたときに、私はずっと「マネキン」と答えています。マネキンって何を着ても格好よく見えるし、誰から見ても美しいという印象ですよね。何をしても美しくて完璧。そういうボディになりたいなと思って「マネキンボディ」と言っています。
-すでに「マネキンボディ」が完成しているように見えます。
渡辺:自分のなかでは、まだまだ改善点があると感じています。ピラティスの先生から「腰が反っている」とか「ここが開いている」と言われたり。どんどん改善することで、自分のなかでの完璧がつくられると思っています。あとは、油断したら戻ってしまうので「常にマネキンでいたい」という意識でいます。
―体形を維持するためには毎日の習慣も大事だと思います。外食の機会もあると思いますが、どう調整されているのですか?
渡辺:たとえば外食をする場合、その日の食事に合わせて朝昼の食事でコントロールしたりします。私のなかのバランスとして、野菜とタンパク質と炭水化物がその1日のなかでバランスよく取れていればOKというルールがあって、それに沿って朝昼晩を決めています。
たとえばお寿司を食べに行くとすると、お米は炭水化物が多いので、朝昼は炭水化物を少なくしたり、次の日の炭水化物量も少なくしたり…という感じで、外食も楽しみつつ調整はしています。お酒も飲みますよ!
飲むときは、次の日はカリウムが多い食材を取るよう心がけていて。バナナ、柿、キュウリやアボカドなどカリウムの多い食材を摂って、身体の余分なものを流すようにします。
-食事管理をするなかで、栄養の知識もつきそうですね。
渡辺:はい、日々自分で人体実験をしているので、自然と身についてきます。この食べ合わせにはこれとか、むくみにはこの栄養成分がいいとか、代謝を上げるならこれとか。年々知識はついてきているなと思います。
-たとえば実際お酒を飲んで、むくみを取る食材を取ったときと取らないときは、違いがわかるものですか?
渡辺:違いますね。デトックスされる感じというか。最近外食の前やお酒を飲む前に、トレーナーさんからおすすめされた成分の入ったサプリを飲むんですけど、それを飲むと全然違うんですよ。身体が重くならなかったり、むくみ感が少なかったりは実感しています。
-そうなんですね。食事について色々教えてほしいなと思うのですが、今後栄養の知識を発信されるご予定は?
渡辺:ぜひ発信していきたいです!
- 12月10日公開の後編へつづく
- 取材・執筆:塩辛いか乃
- カメラ:榊原亮佑