こんにちは。韓国在住6年目、日本語教師でライターのHAZUKIです。在韓ならではの生きた韓国情報をお届けします。
きょうは、今回の日本選挙に対する韓国人の反応についてお話しします。
やはり日本はお隣の国ということもあって、政治関連のニュース…特に選挙は、結果によって韓国への影響も変わってくるので注目されている印象です。
今回も、候補者について詳しく解説するニュース番組や、YouTubeでの討論動画がたくさんアップされていました。
筆者は韓国人に日本語を教えているのですが、授業でも「先生は今回の選挙結果についてどう思いますか?」「日本ではどんな意見が多いのですか?」と生徒から質問されることがあり、韓国人が日本の選挙に関心を持っていることを感じます。
韓国人が注目するポイントは?
筆者が感じる、韓国人が日本の選挙で注目していたポイントは、大きく分けて3つです。
1.日韓関係への影響
どの候補者が当選するかによって、韓国との関係がどう変わるのかは、韓国にとって常に気になるところ。
総理が変わるごとに、その人の過去の韓国への発言などもかならず言及されます。
2.経済、株価への影響
日本の株価や経済政策が、韓国の輸出や産業にどう影響するかも重要。
特に韓国は株をしている人が本当に多く、結果によっては韓国の企業や日本円の価値も変わってくるので、そのあたりに注目している人が多い印象です。
3.税関や貿易摩擦
日本の貿易政策が変われば、韓国の企業に直接的な影響が出ます。
特に半導体分野は、韓国にとってきな産業。そのため、こちらに注目している人も多いです。
また日本観光しやすくなるのかどうかも、韓国人にとっては気になるポイントのよう。
石破総理への期待と評価
韓国で石破総理がどのような評価をされているのか、気になるもいらっしゃるのではないでしょうか。
「ハト派(穏健、平和主義)」として知られる石破総理の姿勢には、韓国では比較的よい印象をもたれています。
特に、過去に慰安婦問題や元徴用工問題に関して「日本は謝るべきだ」と発したことが多く報道されていました。
韓国からすると、日韓関係がよい向に向かうのでは…と期待する声も多いです。
実際に筆者が日本語を教えている生徒のなかには、「石破総理なら、話し合いを通じて日韓関係を改善してくれるかもしれない」と期待する人もいました。
少数与党による影響
ただし、今回の選挙で自民党が少数与党となったことで、石破総理が総理になったとしてもその立場は弱くなるのでは…と心配する声もあります。
「せっかく石破総理になったのに、これでは日韓関係を改善するのが難しいのでは」と残念がる声も多かったです。
一方で、「正直、韓国はいまそれどころじゃない」と話す人もいます。というのも、韓国国内では大統領に関する問題が深刻化しており、日本の選挙結果より国内の政治問題が優先されるべき状況です。
実際、先日ユン大統領が、夜中に「常戒厳」を発令する事件がおきました。
今回の日本の選挙に対して、韓国では関心の高さが感じられる一方で、韓国国内問題も重なり、全体的には複雑な状況。「それどころじゃない」というのがリアルな現実です。
ただ、石破総理のようなハト派と言われる政治家に対する期待が、韓国で広がっているというのを、韓国で感じます。
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