出産後の職場復帰…。育児休業を取得したママなら誰もが直面する大きな人生の転換点ですね。
「仕事と育児を両立できるかな?」「子どもが急に熱を出したらどうしよう?」「職場の人たちはどう思うかな?」…そんな不安を抱えながら復帰の日を迎える気持ち、本当によくわかります。
多くのママが「育児との両立って実際どれぐらい大変なの?」「復帰のタイミングはいつが良いの?」「どんな準備をしておけばいいの?」と悩みを抱えていることでしょう。
そこで今回は、株式会社エムフロが運営するクラウディアアシスタントが、職場復帰を経験した子育てママ300人を対象に実施した「職場復帰の実態」に関する調査結果をご紹介します。
8割以上が選んだ「復帰のベストタイミング」

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今回の調査で最も注目すべき結果だったのは、実に8割以上のママが乳幼児期に職場復帰していることです。
- 1位 子どもが1歳前後のとき/54.3%
- 2位 保育園・幼稚園に入園したタイミング/30.0%
- 3位 出産後すぐ(〜半年以内)/11.7%
- 4位 小学校入学以降/3.7%
圧倒的多数を占める1位の「子どもが1歳前後のとき」が選ばれる理由は明確です。多くの企業で育児休業期間が1年間に設定されており、制度上のタイミングが大きく影響しています。
この時期は、子どもの生活リズムがある程度整ってきて、ママ自身も育児に慣れてくるころ。
とはいえ、まだまだ手がかかる時期でもあり、復帰への不安を抱えながらも「そろそろ復帰しないと…」というプレッシャーを感じているママが多いのが実情です。
2位の「保育園・幼稚園に入園したタイミング」も、子どもの預け先が確保されることで復帰に踏み切れるという、現実的な選択です。
4月の一斉入園に合わせて復帰するママも多く、保育園確保の厳しい現状が復帰タイミングに大きく影響していることがわかります。
一方、「出産後すぐ」や「小学校入学以降」は少数派となっており、多くのママにとって乳幼児期の復帰が現実的な選択肢となっている状況が浮き彫りになりました。
6割以上のママが抱える「共通の悩み」とは…

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職場復帰を前にしたママたちが感じる不安について尋ねたところ、多くの人が共通の悩みを持っていることが明らかになりました。
- 1位 家事や育児と仕事の両立/65.7%
- 2位 子どもが体調を崩したときの対応/61.7%
- 3位 自分の体力やメンタルの不安/38.7%
- 4位 保育園・預け先の確保/35.0%
- 5位 ブランクによるスキル・知識の不安/32.3%
圧倒的1位となった「家事や育児と仕事の両立」は、まさにワーキングマザーが直面する根本的な課題です。
朝の準備から夕食の支度、寝かしつけまで、すべてを時間内にこなしながら仕事のパフォーマンスも維持しなければならないプレッシャーは相当なものです。
僅差で2位となった「子どもが体調を崩したときの対応」も、多くのママが頭を悩ませる問題です。
保育園に通い始めると、風邪やウイルス性の病気をもらってくることが増えるため、急な呼び出しや数日間の欠勤は避けられない現実となります。
3位の「自分の体力やメンタルの不安」は、育児で疲れ切った状態で仕事に戻ることへの懸念を表しています。
夜泣きで睡眠不足が続いたり、育児ストレスを抱えたまま職場復帰することへの不安を感じているママが4割近くに上っています。
4位の「保育園・預け先の確保」は、特に都市部のママにとって切実な問題です。希望する保育園に入れるかどうかが復帰のタイミングを左右するため、大きなストレス要因となっています。
5位の「ブランクによるスキル・知識の不安」も、3人に1人が感じている共通の悩みです。育休中に職場の状況や技術が変わっていることへの不安や、仕事勘を取り戻せるかどうかの心配が表れています。
仕事復帰後、実際に「大変だ」と感じたのは?

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実際に職場復帰を果たしたママたちに「一番大変だったこと」を尋ねたところ、予想通りとも言える結果が浮かび上がりました。
- 1位 保育園からの急な呼び出し/34.0%
- 2位 朝の準備と出勤のバタバタ/27.0%
- 3位 職場の人間関係・会話の再適応/15.0%
- 4位 自分の時間がなくなること/7.7%
- 4位 家事分担の不十分さ/7.7%
- 6位 特になかった/想定内だった/1.3%
やはり1位は「保育園からの急な呼び出し」でした。子どもが熱を出したり、怪我をしたりするたびに仕事を中断して迎えに行かなければならない現実は、想像以上に大変なものです。
会議中に保育園から電話がかかってきて慌てて退席したり、重要なプロジェクトの最中に数日間休まざるを得なくなったり…。こうした突発的な対応が続くと、職場での立場や評価への影響も気になってしまいます。
2位の「朝の準備と出勤のバタバタ」も、多くのママが実感する日常的な大変さです。
自分の身支度、子どもの着替えや朝食、保育園への送迎、そして通勤…。すべてを時間内に完了させるためには、まさに戦争のような忙しさになることも珍しくありません。
3位の「職場の人間関係・会話の再適応」は、育休中に変わった職場の雰囲気や新しいメンバーに慣れる難しさを表しています。
育児の話ばかりになってしまったり、残業や飲み会に参加できずに疎外感を感じたりと、コミュニケーション面での課題も無視できません。
同率4位となった「自分の時間がなくなること」と「家事分担の不十分さ」は、どちらもママの負担増加を示す結果です。
仕事復帰により、ただでさえ少なかった自分の時間がさらに削られてしまったり、パートナーとの家事分担がうまくいかずにストレスが溜まったりする状況が見えてきます。
注目すべきは、「特になかった/想定内だった」と回答したママが1.3%存在することです。
この方たちは事前の準備や周囲のサポートが充実していたか、または期待値の調整が上手くできていたのかもしれません。