近年、清潔感や身だしなみ、第一印象アップなど、他人への配慮としての観点はもちろん、「自分自身が快適に過ごしたい」と美活にいそしむ男性が広がりをみせているそう。
メンズ専用のスキンケアやヘアケア、体臭・ムダ毛ケアを中心とした男性美容市場の規模は年々拡大の一途をたどっています。
男性専門の総合美容クリニック「ゴリラクリニック」は、全国47都道府県に在住の20代男性800名を対象に、7地方区分・エリア別に男性の美容意識や容姿のコンプレックス、アンダーヘアケアの有無など、「若年男性の美容意識」調査を実施しました。
リアルな回答を、早速チェックしてみましょう。
男性メイク肯定派は7割超?「東北地方(70.4%)」に対し「九州・沖縄(54.8%)」と差も
「あなたは「美容」に関心がありますか?」という質問では、「関心がある」と回答した人が55.2%、「関心がない」は44.9%となりました。
「興味・経験がある「美容サービス」は何ですか?」という質問では、「ヒゲ脱毛」が36.9%で1位に。
「身体の脱毛」が26.9%で2位、「口臭対策」が20.6%で3位となりました。
「スキンケア」が19.7%で4位、「トレーニング」が16.4%で5位に続いています。
美容に関心がある・なしは半々といった結果となっていますが、興味のある美容サービスにはヒゲや身体の脱毛、ニオイや体型といった、定番ともいえる悩みがズラリ。
「日頃から当たり前のようにケアをしている」という方も多いのではないでしょうか。
「この男性、美意識高い!と思う行動は何ですか?」という質問では、「ヒゲ脱毛」が40.4%で1位、「身体の脱毛」が30.4%で2位、「スキンケア」が26.4%で3位となっています。
続いて「体臭対策」が20.8%で4位、「口臭対策」が20.1%で5位となりました。
男性の見た目において美意識のキーポイントとなるのは「体毛」、印象のキーポイントは「ニオイ」ということがよくわかる結果となっています。
「美意識が高い男性をどのように思いますか?」という質問では、肯定派が63.0%、否定派が13.9%となりました。
見た目やニオイ、体形など、男性同士でもわかりやすく気になりやすいケアポイント。
美意識を高く持つことで他人に好印象となり、不快感を与えないことができるため、肯定派の支持に繋がっているといえます。
「あなたは現在までに肌トラブルを感じたことはありますか?」という質問では、「ある」が67.4%、「ない」が32.6%となりました。
女性よりスキンケアをしないイメージの男性ですが、肌トラブルで悩んだ経験を持つ人はおよそ7割近くに。
近年では男性専用の化粧品も増加、高価な美容液なども多数発売されており、肌に気を使う人はより一層増えていく傾向と考えられます。
「現在、どのような「外見のコンプレックス」がありますか?」という質問では、1位に「ヒゲ(31.5%)」、2位が「ニキビ(25.3%)」、3位に「体毛(23.4%)」、4位に「顔(16.4%)」、5位に「体型(15.5%)」という結果となりました。
外見コンプレックスにおいては、男性の見た目を大きく左右するヒゲがトップとなりました。濃すぎる人は、剃っても青々としていたり、すぐに生えてきてしまったりと、キリが無く悩みの種だといえます。
「あなたはアンダーヘアのムダ毛ケアをしていますか?」という質問では、経験者が56.2%(常にケア10.5%、ときどきケア45.7%)、「まったくケアしていない」が43.8%という結果となりました。
女性にとっては当たり前ともいえるアンダーヘアのムダ毛ケアですが、男性はほぼ半々となっています。
しかし、アンダーヘア経験者の数値は高くなりつつあり、今後は男性もアンダーヘアのムダ毛ケアをすることが当たり前の時代となるのかもしれません。
「アンダーヘアの手入れをしていて、良かった点はありますか?」という質問では、1位に「清潔感・衛生的(47.5%)」、2位に「爽快感(37.1%)」、3位に「見た目が綺麗(33.4%)」、4位に「排泄時が楽(25.6%)」、5位に「掃除が楽(15.7%)」という結果となりました。
お風呂の時など、鏡で自身でも目にしてしまう機会が多いアンダーへア。整えられた状態だと、清潔感や爽快感、見た目の綺麗さで心地良く過ごせるようです。
「男性のメイクについて、どのように感じますか?」という質問では、肯定派が65.3%、否定派が34.8%という結果に。
実際に「(日常的に/ときどき)メイクをする男性」は全体で13.5%にものぼり、「中国・四国(21.7%)」では5人に1人はメイクをしていることが判明しました。
肯定派のエリア最多は「東北(70.4%)」、次点に「中国・四国(68.3%)」と続き、否定派のエリア最多は「九州・沖縄(45.3%)」、次点に「北海道(37.8%)」となっています。
日本の最北端・最南端で否定派が多く、少し内側に寄ると途端に肯定派が増えるという、不思議な結果となりました。