あなたにとって「夫」は、きっと、人生をともに歩んでいこうと決意した相手。本来であれば安心感を得られたり、いっしょに過ごす時間を楽しめたりする存在のはず。しかし残念ながら、すべての夫がその限りではないようです。
「夫といると、なぜかよく体調が悪くなる…」という場合、その体調不良は「たまたま」ではなく、夫が原因で起きている病「夫源病(ふげんびょう)」かもしれません。
夫源病とは?
「夫源病」とは、夫の言動や行動が原因で、妻が体調不良になってしまう病のこと。正式な病気ではなく、循環器専門医の石蔵文信先生が名づけた名称です。逆に、妻の言動や行動が原因の病気「妻源病」も存在します。
夫源病になりやすいのは、おもに定年退職をした夫を持つ妻といわれています。
とくに、「男性が働き女性が家庭を守る」という価値観で生きてきた世代は、家のことを長年妻に任せきりだったり、仕事以外の世界を持っていなかったりする夫も少なくありません。
もちろん、そもそも夫婦関係がうまくいっていたり、夫がリタイア後に家事を積極的にやるようになったりした場合は、夫といっしょに過ごす時間が増えても、お互いに心地よく過ごせるでしょう。
しかし、家にいるのに家事をしない、小言ばかりいう、やることがなく妻のことばかり干渉する…という夫の場合はどうでしょうか。
夫の行動や発言を目にしてイライラする時間が多くなれば、妻が受けるストレスの量は一気に増えてしまうと思います。
まだ若い世代からすると、「夫源病は、熟年夫婦の妻に起こりがちな病気。いまの自分がなるはずがない」ととらえるかもしれません。
しかし実際には、30〜40代の妻が夫源病になることも、おおいにあり得ます。悩みのタネとなってしまっているパートナーがいれば、年齢に関係なく夫源病が起きてしまうことは十分に考えられるからです。