こんにちは。韓国在住歴4年、日本語教師でライターのHAZUKIです。Webメディア「by them」で、韓国の今を切り取り、生の情報をお届けしています。
きょうは、韓国のペット事情についてお届けします。と、その前に…。
最近、韓国では「ペット」という言葉を使いません。その代わりに「伴侶動物」という言葉を使います。せっかくですから、今回の記事では韓国に合わせて「伴侶動物」という表現を使っていきますね。
韓国でも日本同様、伴侶動物を家族として受け入れる傾向にあります。多くの家庭が「家族当然」として迎え入れていますし、実際テレビ番組も伴侶動物関連のものが増えました。
また、最近はLGやサムスンなどが伴侶動物関係の分野に進出し、成果を上げています。(参考:HANKYOREH)
ここ数年で動物愛護団体の力が強くなり、伴侶動物に関する考えがかなりよくなったのですが、それでもまだまだ日本人の筆者が見れば驚くこともたくさんです。
犬・猫の値段が安すぎる
筆者は韓国に来て、長年の夢だった猫をお迎えしました。
それまで韓国で販売している猫の値段の相場を詳しくは知らず、だいたい日本の相場感覚で見積もっていたのですが、実際にはその三分の二ぐらいの値段で驚いたのを覚えています。
あとから知ったのですが、筆者が購入した店は高めの値段設定だったらしく、いろんな人から「高い!」と言われ、「この値段で高いのか」とさらに驚きました。
もちろん店によって販売価格に差はありますが、韓国の相場は日本の約半分ぐらいの印象です。
現在、日本と韓国の平均収入を比べてみるとそこまで差がありません。むしろ住んでみると、物価や地価はここ数年は日本よりも高いと感じます。
収入や物価が上がったいま、手が届きやすい値段なので、気軽にお迎えする飼い主がいるんじゃないかと心配でした。
心配は的中で、韓国では田舎や都会問わず、どこでも捨て猫、たまに捨て犬も見かけます。必ずしも「捨てる人が多いから捨て猫が多い」というわけではないと思いますが、それでも少なからず影響はあるのでは…と感じます。
なのに伴侶動物関連用品は安くない!
韓国でかなり安めの価格設定がされている犬、猫たち。しかしいざ育ててみると、病院代やごはん代、関連用品代などの値段はそれに比例しません。
決して高いわけではないのですが、病院代はだいたい日本と同じぐらい(猫の場合は日本に比べてまだ飼う人が少ないこともあり、犬に比べて高めの値段設定)です。
おやつやおもちゃなどは、外国からの輸入品が多いです。特にショップに行って猫エリアに行くと、ほとんどが日本から輸入したもの。輸入した分、当然販売価格は上がります。
最近は韓国製品も増えてきつつはありますが、それでも輸入に頼っている印象。軽い気持ちで迎え入れた人にとっては、伴侶動物を育てるのが生活の負担になると感じる人もいるでしょう。
犬猫の販売価格が安いこと、それに対し関連商品が安くないことは捨て犬、捨て猫につながることだとは言いきれません。また、販売価格が安いことが100%悪いことだとかと言われれば、何とも言えません。ここでは、ただ単に筆者が驚いたこととしてご紹介しました。
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