こんにちは。韓国在住歴3年、日本語教師でライターのHAZUKIです。Webメディア「by them」で、韓国の今を切り取り、生の情報をお届けしています。
韓国では5月から大統領が変わりました。6月は大統領が多くのところに挨拶周りをしていて、ちょっとしたお祭り騒ぎになりました。
以前、大統領選について記事を書きましたが、今回は政治の話ではなく、「新ファーストレディー」にフォーカスしてお話しします。
国民の意見は半々?
韓国のファーストレディーは、金建希(キム・ゴンヒ)さん。ユン大統領の検察時代、そして大統領選挙中も多くの話題を呼び、何度もニュースに取り上げられた人物です。
そのニュースは学歴詐欺、巨額賄賂、衝撃の記者会見などイメージが悪いものばかりでした。とはいえ、韓国人全員から嫌われているかといえばそうとも言いきれません。彼女を強く支持する人たちも一定数います。
というのも、今年の大統領選は本当に僅差だったこともあり、国民の約半分が支持派、半分が反対派というように綺麗に別れてしまっているからです。なので、今回は支持派と反対派の意見を比べながら見ていきましょう。
当然ですが、各新聞社によってカラーがあるようにそれぞれの新聞社も支持派、反対派があります。
韓国は報道自由度がアジアでトップ(参考:KOREA.net)なので、新聞社は自分たちの意見を憶すことなくそのまま書くことができるんです。新聞社を見比べるだけでもそれぞれの意見を見ることができておもしろいですよ。
反対派・賛成派の意見は?
ではまず、反対派の評価です。やはり学歴詐欺や巨額賄賂、そして株価操作など関するひどい記者会見に対する不信感が強く残っています。
キム・ゴンヒさんの履歴書には、大学で非常講師だったにも関わらず副教授と書いていたり、博士論文に盗作部分が多く見つかるなど不審な点が多く見られました。(MBCNEWS公式YouTube)
ほかにも、ドイツモーターズの株式操作に関与した疑惑が残っていたりしているにも関わらず、開かれた記者会見では疑惑については触れず、夫に対する感謝をのべるだけの「のろけ会見」をしたことなど「彼女を信じることができない」と感じている人が多くいるのは事実です。
それに対して支持派は、その事件を捏造されたニュースだと話したり、また「ほかの政治家の夫人たちに比べたらよっぽどまし」「税金に手をつけたわけではないからまだまし」と話しています。
支持派の新聞社からよく出る記事としては、「ファッション」があります。(チャンネルAニュース公式YouTube)
「ファーストレディーがこのとき履いていた靴がお手軽価格なのに高く見える」「ファーストレディーが着た服はその次の日に品切れ状態になった」という風に報道していますよ。
彼女のファッションに注目する人が多いのはたしかで、あるときは人気検索ワードに入るほどです。
筆者が日本語を教えている生徒のなかでも、年齢や性別関係なく、支持派・反対派が多くいて本当にさまざまだなと感じます。日本ではどのように報道されているかも気になりますね。
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