こんにちは。韓国在住歴4年、日本語教師でライターのHAZUKIです。Webメディア「by them」で、韓国の今を切り取り、生の情報をお届けしています。
日本人観光客が韓国でまず行く場所として「明洞(ミョンドン)」があげられます。
明洞にある店で働く店員さんのほとんどは日本語が話せますし、日本語表示のメニューも豊富だったので、日本人が利用しやすい場所として愛されていました(現地の人から見ると、やや物価が高く、なんだかごちゃごちゃしている場所なので、実は「明洞に行こう!」ということにはあまりなりません…)。
新型コロナウイルスが流行し、外国人旅行客の足が途絶えてしまってからは、一時期は8割の店が閉店。ゴーストタウン化していました。そのニュースは日本でも放送されていましたね。
明洞の目玉だったユニクロやBTS関連のお店まで閉店したことは、筆者にとってもショックでした。
しかし!最近は韓国にも外国人が出入りするようになり、観光客も徐々に増えてきました。今回はいまのリアルな明洞、そしてこれからの明洞についてお話しします。
とはいえ、筆者はいま地方に住んでおり、さらにいままで続けていたソウルの会社や事務所での日本語の授業もキャンセルやオンライン授業になってしまったので、明洞はおろかソウルに行く機会がめっきり減ってしまいました…。
筆者は行くことができないのですが、筆者が日本語を教えている生徒のなかで明洞近くの会社で働いているかたがいるので、その話をもとにご紹介します。
以前のような「明洞」はもうない?
まずはっきり言ってしまうと、いまも明洞は店がほぼなく、とても寂しい状態。新しくオープンした店はほとんどなく、コロナ禍を耐えてきた店がなんとか続けているという状態だそうです。
でも、こうなってしまうのも理由があります。それは明洞の地価です。
コロナ禍で観光客がめっきり減ったにも関わらず、家賃の値段はそのまま。このような状況なのに家賃の値下げをしない理由として、明洞というブランド力もありますが「新型コロナウイルスの流行が落ち着いたらまた店が入るだろうから」という考えの人が多いことが挙げられます。
お客さんはいないのに家賃はそのままですから、チェーン店などは早々に撤去し、別の店舗を設けました。
最近はどんどん観光客も増えてきましたが以前ほどではないこと、この先新型コロナウイルスが再流行しないという確信がないこと、あまりにも店が少なすぎることなどから、出店を決めるオーナーたちも明洞を選ばないのです。
これから新型コロナウイルスがすっかりなくなり、以前のように外国をなんの制限もなくいったり来たりできるようになっても、以前のような明洞はもう見れないのではないか…というのが筆者の率直な意見です。
いまは観光会社もまたオープンし、外国人誘致に力を入れているのですが、明洞は観光地の候補に入っていないようです。
もし韓国に行く機会があるかたは、別の場所に行くことをおすすめします。時間が経てば、もしかしたら第二の明洞が生まれるかもしれませんね。
- image by:Noppasin Wongchum/Shutterstock.com
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