韓国在住の日本語教師でライターのHAZUKIです。Webメディア「by them」で、韓国の今を切り取り、生の情報をお届けしています。
きょうは韓国で日本語教師をしている筆者が、韓国人の生徒からよく聞かれる質問のうち、「日本人に対しての疑問」についてお話しします。
日本では当たり前でも外国人からしたら疑問なこと、結構あるんです!みなさんが聞かれたらなんて答えるかも考えてみてくださいね。
なぜ一人なのに「いただきます」を言うの?
韓国にも「いただきます」という言葉はもちろんあります。
ただこれは作ってくれた人への感謝や、みんなでご飯を食べるときの合図のようなものと考える人が多いです。
韓国語で「いただきます」は、「チャル モッケスンミダ」。直訳すると、「よく食べます」という意味です。
ですから、ドラマのなかで1人でご飯を食べるときに「いただきます」を言うのは、何のためだろうと疑問に思うようです。
日本では作った人にする感謝でもありますが、食べ物に対する感謝を表す挨拶でもあります。それを話すと納得してくれますね。
ちなみに韓国でも「いただきます」ときちんと言って食べる人はお行儀がいいという印象があります。
もし韓国で知り合いの方にごちそうになるときや、食堂などでご飯が運ばれたときには積極的に使ってみてください!
日本の女性はなぜいつも化粧・ファッションがばっちりなの?
筆者が日本語を教えている生徒が、日本に旅行に行ったとき。ホテルの朝食を食べる際に、しっかり化粧をしている日本人女性が多いことに驚いたそうです。
これには個人差があるとは思いますが、たしかに日本で生活していたときのことを考えると、どんなに朝早くてもしっかり化粧している人が多かったなぁという気もします。
筆者が韓国で日本語を教えるとき、6〜7時の早朝の授業もあるのですが、そのときに化粧をしてくる女性はほとんどいません。
会社員なので授業の後の時間にお手洗いで簡単に化粧をするようですが、朝からばっちりな人は見たことありませんね。
ちなみに…空港で歩いている女性を韓国人か、日本人かを見分けるゲームを一人でよくするのですが、朝の空港でばっちり化粧をしている人やヒールのある靴を履いている人、大きなピアスをしている人はたいてい日本人です。
韓国の女性は薄めの化粧で楽な靴、小さめのシンプルなピアスをする人が多い気がします。
これも個人差でしょうからなんとも言えませんが、日本人のマメで真面目な部分が出ていると思うとおもしろいですよね。
日本人はなぜ連絡が遅いの?
韓国人が日本人に抱いている印象は、「几帳面」「真面目」「丁寧」ですが、なぜか連絡に関してはそうではないと感じている人が多いようです。
韓国はせっかちな人が多いので、いつ連絡しても必ずすぐ連絡が来ます。
韓国では「公務員は仕事が遅い」というイメージがあるようですが、数年前に国際結婚の届けを出す際に質問のメールを送ったところ、ほんの2時間ほどで返事がきました。
一方日本の市役所に連絡したところ(国際結婚の場合、両国に届けを出さなければいけません)、3日後に連絡が来ました。
返事の内容は日本の方が丁寧で一つ一つ細かく書いてくださったのですが、どうしても遅いと感じてしまいましたね…。
もし韓国の会社や韓国人と取引をしている方は、この部分はかなり気をつけた方がいいと思います。韓国で連絡が遅いというのは「仕事ができない」という意味になってしまいますよ。
日本では普通のことが、お隣の国ではそうでもないことがあります。逆に、日本人が韓国人に疑問に思っていることもあるかもしれませんね。
- image by:Luciano Mortula – LGM/Shutterstock.com
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。