現役カウンセラーの本橋良太です。「どうすれば人間は本質的な幸せにむけて出発できるのか?」をテーマに、心の問題で苦しむ方たちにむけてその対処法を『メンタルケア 心の119番』で伝授しています。
今回はいますぐにはじめられる「周囲の人間から、好かれるようになる方法」についてお話します。
この世に才能のない人間は存在しない
自分を大好きになる1番の方法は、自分自身のことが大好きな人と出会い絆をつくることです。
人間の幸福はいつもシンプル。自分を愛して他者から愛されること。
自己嫌悪をもっている人と一緒にいると、自己肯定感は下がります。反対に自己肯定感が高い人と一緒にいると、自愛は上がっていくのです。
あなたの幸福は、いかに自分を愛して自分に価値を感じて、個性を育み表現していくかがポイントです。
個性のなかには才能があります。才能は個性を磨くことによって、花開いていきます。
あなたという素晴らしい才能が開くから、人は魅力に感じるのです。しかし、多くの人が自分の自信がなかったり才能などないと嘆いたりします。
事実は違います。この世界で魅力がない存在はいません。
あなたは魅力がない赤ちゃんを見たことはないはずです。その事実を無視しないのであれば、あなたにも偉大な才能が眠っているということ。
あなたが個性を育み、才能を開花させるためには「自分を大好き」になること。自分を大好きになると、自分という存在にも価値を感じるようになっていきます。
これを自己関心といいます。
もう一方で自分を意識・無意識で嫌いになると、自分という存在が無価値になっていきます。
これが自己無関心です。
自己無関心は自己不在な状態になっていき、当たり前ですが無個性になり、幸福になる才能は埋没していきます。
では、自分を愛したり、個性を育んだりするためにはどうすればいいのか。
1番簡単で1番効率的であり王道なのは、自分自身がとびきり大好きな人と縁を結び絆をつくること。
そして、可能なかぎり自分自身のことが嫌いな人、愛せない人とは会わないこと。
この2つを意識して生きれば、誰もが自然な形で自分を大好きになれます。
決して特別な行いではありません。なぜなら私たちは赤ちゃんのとき、誰もが好きより嫌いを遠ざけてきました。
たくさんの好きに囲まれているから、赤ちゃんは上機嫌なのです。少しでも嫌いな人がくると、赤ちゃんは誰でも不機嫌です。
上機嫌が長ければ長いほど人は、自己肯定感を上げていきます。不機嫌は当然、自己嫌悪につながっていきます。
ちなみにこの世界の多くの人は、自己嫌悪や自己無価値感をもっています。真実の意味において、自分を大好きだったり愛していたりする人はあまりいません。
そしてあなた自身が自己嫌悪をもっていると、相手が「自愛の人なのか」「自愛がない人なのか」まったくわからないという状態に見舞われます。
自分を真剣に大好きになっていくと、感性が鋭くなっていきます。感性が敏感になっていくとまず好き・嫌いを瞬時に感じていきます。
常識や他人の考えで自分を決定するのではなく、自分自身の心から生じる感性で意思決定を繰り返していくと、どんどん自己肯定感は育まれていくのです。